ポンドドル、戻り鈍い 英政局不安も相場の重し

 ポンドドルは戻りが鈍い。24時前に一時1.1278ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、買い戻しが一巡すると再び弱含んだ。0時56分時点では1.1242ドル付近で推移している。この日発表の9月英消費者物価指数(CPI)が上振れたことで、高インフレと金融引き締めによる英景気の後退懸念が意識されてポンド売りが出やすい状況だ。市場では「英財政への懸念が薄らぐ一方、BOEの金融政策運営やトラス英首相の政権担当能力など、先行き不透明感が増している」との声も聞かれた。
 なお、トラス英首相が打ち出した大型減税策が市場の混乱を招いた問題で、与党・保守党内からも首相の引責辞任を求める声が高まっている。また、14日のクワーテング氏の財務相解任に続き、本日はブレイバーマン英内務相の辞任報道が伝わった。

(中村)
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