東京外国為替市場概況・10時 ドル円、軟調

 23日の東京外国為替市場でドル円は軟調。10時時点では130.90円とニューヨーク市場の終値(131.44円)と比べて54銭程度のドル安水準だった。米利上げ継続期待が後退しているうえ、昨日にイエレン米財務長官が全預金への保険適用や上限引き上げに否定的な見解を示したことが引き続き重しとなり、下値を探る展開に。昨日安値の131.01円を下抜けて130.84円まで下げ足を速めた。「131円割れでは本邦実需勢の買いが観測された」との声も聞かれているが、反発力は弱い。

 ユーロドルは強含み。10時時点では1.0883ドルとニューヨーク市場の終値(1.0856ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準だった。米利上げ期待が後退している一方で、欧利上げ長期化観測が高まっていることを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。一時1.0884ドルまで値を上げた。

 ユーロ円は10時時点では142.46円とニューヨーク市場の終値(142.67円)と比べて21銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれる形で142.34円まで下げたが、ユーロドルが上昇した影響も受けたため、昨日安値の142.31円を割り込む展開にはなっていない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:130.84円 - 131.49円
ユーロドル:1.0856ドル - 1.0884ドル
ユーロ円:142.34円 - 142.80円


(越後)
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