米国債市場概況・4日 10年物国債利回り、3.38%に上昇

 4日の米国債券相場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落。表面利率3.500%の10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は安い)3.38%で終えた。米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から、相対的に安全資産とされる米国債には買いが先行した。ただ、この日発表の1-3月期米単位労働コスト速報値が予想を上回ったことが分かると、徐々に売りが優勢となり下げに転じた。市場では「明日の4月米雇用統計を控えて、ポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。

(中村)
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