予想とまとめ
今日の予想
今週の予想はこちら今日のイベントスケジュール
20日
(時間は日本時間)
国内
13:30 | ◇ | 3月第三次産業活動指数(予想:前月比▲0.1%) |
海外
21:45 | ◎ | ボスティック米アトランタ連銀総裁、あいさつ |
22:00 | ◎ | バー米連邦準備理事会(FRB)副議長、あいさつ |
22:00 | ◎ | ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、あいさつ |
23:30 | ◎ | ジェファーソンFRB副議長、講演 |
21日
03:00 | ◎ | メスター米クリーブランド連銀総裁、メディア出演 |
− | スイス、ノルウェー(聖霊降臨祭月曜日)、カナダ(ビクトリア・デー)、休場 |
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
上値と下値の目安
ドル円
レジスタンス2 | 156.74(5/14高値) |
---|---|
レジスタンス1 | 156.36(ピボット・レジスタンス2) |
前日終値 | 155.65 |
サポート1 | 155.07(5/16-17上昇幅の38.2%押し) |
サポート2 | 154.51(5/16-17上昇幅の61.8%押し) |
ユーロドル
レジスタンス2 | 1.0943(3/21高値) |
---|---|
レジスタンス1 | 1.0903(ピボット・レジスタンス2) |
前日終値 | 1.0869 |
サポート1 | 1.0810(日足一目均衡表・転換線) |
サポート2 | 1.0768(5/14安値) |
本日の東京外国為替市場のドル円は、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒していく展開が予想される。昨日は政府関係者が、政府・日銀が4月29日と5月2日に為替介入を行ったと述べた。
4月29日、「昭和の日」で東京市場が休場の日に行われた円買い覆面介入は、東京時間午後1時過ぎに、ドル円が160.17円まで急騰した後の159円台で実施された。神田財務官が「激しい為替変動が国民経済に与える影響を看過し難い」と述べたことで、160円が「第1次防衛ライン」だと想定できる。その後、午後4時頃、ドル円が157円台まで反発した局面で、再び円買い覆面介入が実施され、ドル円は154.54円まで下落した。
そして、5月2日の早朝に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が発表された後の5時過ぎに、ドル円が157円付近で推移していた頃、円買い覆面介入が実施され、ドル円は153.04円まで下落した。おそらく、157円が「第2次防衛ライン」なのかもしれない。
2日の介入のタイミングは、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しの水準だった。本邦通貨当局は、円安阻止のための防衛ラインを設定して、円の押し上げ介入を実施していると想定できる。フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し(157.99円~151.86円)である155.65円付近に「第3次防衛ライン」が設定されている可能性はありそうだ。
本日の注目水準としては、4月29日の年初来高値160.17円から3日の安値151.86円までの下落局面からの半値戻しである156.02円。一目均衡表・転換線でもあり、重要なレジスタンスとして意識されている。
なお鈴木財務相は昨日、「過度な変動に必要な対応を取る際、介入の原資が制約になるとは認識していない」と述べた。本日は、4月末の日本の外貨準備高が発表されることで、4月29日のドル売り・円買い覆面介入の原資を見極めることになる。3月末の外貨準備高は1兆2906億ドル、外貨預金は1550億ドル、証券は9948億ドルだった。2022年秋のドル売り・円買い介入(約623億ドル)の時は、米短期国債(Tビル)が売却されていた。
米財務省のデータによると、日本は2月末時点で1兆1679億ドルの米国債を保有しており、米国以外で世界最大の保有国であるものの、米国債発行残高全体の4%程度に過ぎない。ちなみに、最大の米国債保有機関は、米連邦準備理事会(FRB)であり、5月1日時点で3兆8749億ドルとなっている。ドル売り・円買い介入の原資に、米国債を売却した場合、25兆ドルの米国債市場にとっては「大海の一滴」にとどまる。