予想とまとめ

【ロンドン為替予想】複数指標や当局者発言を確かめ、午後は米金融イベント待ち
2024/09/18 13:42
 本日のメインイベントは米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表であるが、ロンドン為替市場ではまず、複数の経済指標や欧州金融当局者の発言を確認することになる。

 欧州早朝には8月英消費者物価指数(CPI)が発表予定。英中銀は本日の金融政策委員会(MPC)で政策金利に対する投票を行い、結果は明日公表される。MPCメンバーの投票前に明らかになる8月CPIは、前年比総合が2.2%上昇と前回から横ばい見込み。一方、同比コアが3.5%と7月分から0.2ポイント加速が予想されている。

 明日の英MPCは据え置きが大方の見方であり、今回のCPIで変えられるものではないだろう。注目はMPC内での投票行動。約4年半ぶりの利下げを決定した8月会合では、5対4と僅差だった。今回のインフレ指標の内容次第では、据え置き支持が想定以上に増加との思惑が高まるかもしれない。

 ユーロ圏からも8月消費者物価指数(HICP)が発表されるが、こちらは改定値。前年比総合は2.2%、同コアが2.8%上昇と速報値から変わりなしが大方の見込み。それよりも、複数の欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの発言内容が注視されそうだ。オーストリアとクロアチアの中銀総裁が欧州午前、昼過ぎには独連銀総裁が講演予定。各国中銀総裁の見解から、来月の理事会につながるヒントを探すことになる。

 その他、南アフリカからも8月CPI(予想:前月比0.2%/前年比4.5%)が公表予定。前年比が予想通りであれば、2021年4月以来の水準までインフレが鈍化することになる。明日の南ア準備銀行(SARB、中央銀行)では利下げが確実視されている。足もとのCPI減速が確認されれば、金利引き下げ幅の拡大、または緩和ペースの速まりなどが意識されそうだ。

想定レンジ上限
・ユーロドル、8月26日高値1.1202ドル
・ポンドドル、8月27日高値1.3266ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、11日から17日まで上昇した61.8%押し1.1057ドル
・ポンドドル、11日から17日まで上昇した61.8%押し1.3089ドル

今日のイベントスケジュール

19日 (時間は日本時間)
国内
日銀金融政策決定会合(1日目)
海外
07:454-6月期ニュージーランド(NZ)国内総生産(GDP、予想:前期比▲0.4%/前年比▲0.5%)
10:308月豪雇用統計(予想:失業率4.2%/新規雇用者数2.50万人)
16:15クノット・オランダ中銀総裁、講演
17:007月ユーロ圏経常収支(季節調整済)
17:00ノルウェー中銀、政策金利発表(予想:4.50%で据え置き)
18:00シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
18:00パネッタ伊中銀総裁、講演
20:00トルコ中銀、政策金利発表(予想:50.00%で据え置き)
20:00英中銀(BOE)、政策金利発表(予想:5.00%で据え置き)
20:00英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:30ナーゲル独連銀総裁、講演
21:304-6月期米経常収支(予想:2600億ドルの赤字)
21:309月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:▲1.0)
21:30前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:23.0万件/185.4万人)
23:008月米景気先行指標総合指数(予想:前月比▲0.3%)
23:008月米中古住宅販売件数(予想:前月比▲1.3%/年率換算390万件)
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/09/19 09:20
レジスタンス2 144.49(日足一目均衡表・基準線)
レジスタンス1 143.80(9/9高値)
前日終値 142.29
サポート1 140.92(ピポット・サポート1)
サポート2 140.32(9/17安値)
ユーロドル ユーロドル
2024/09/19 08:06
レジスタンス2 1.1276(2023/7/18高値)
レジスタンス1 1.1202(8/26高値)
前日終値 1.1119
サポート1 1.1076(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 1.0950(8/15安値)
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