NY為替見通し=米CPI受けた神経質な振れ想定

 NYタイムは、注目の12月米消費者物価指数(CPI)を受けた神経質な振れが想定される。市場ではヘッドラインの数値について、前月比+0.3%(前回11月+0.3%)、前年比+2.9%(同+2.7%)、インフレ指標として米連邦準備理事会(FRB)が注視するコア指数が前月比+0.2%(同+0.3%)、前年比+3.3%(同+3.3%)と、前回比で横ばいや強弱が交錯した見方の難しい状態。まずは予想比での強弱に反応しやすいとみる。

 昨日の海外市場でドル円は、予想を下回った12月米卸売物価指数(PPI)をにらんだ米長期金利低下を受け、円買い・ドル売りが先行した。一時157.44円前後へ下押し。ただ、米長期金利が上昇に転じたことでドル円も持ち直した。

 本日はPPI以上に注目される消費者物価指数(CPI)の発表とあって、反応はより明確になると思うが、ドル円は本日東京タイム午後から強まった下落を踏まえると、強い結果を受けた巻き戻しの反発が強まる可能性も視野に入れて臨みたい。

 ただ、弱い結果を受けて下値を探る展開となった際に、6日安値156.24円や、12月31日安値156.02円といった、ここ最近下げ渋ったポイント付近の動意には注意したい。下抜けてテクニカル要因を背景とした売りが加速するリスクがある。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、157.83円前後で戻りを抑えそうな5日移動平均線付近。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、12月31日安値156.02円。※下抜けた際の下落加速には注意。

(関口)
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