予想とまとめ

【NY為替予想】ドル円、米指標を確認しながらの展開か
2025/01/07 19:40
 本日、米国で複数の指標発表が予定されている。ドル円はそれらを確認しつつ、米国景気の先行きのほか、10日の12月米雇用統計への期待値に影響を及ぼすかを見てゆくことになるか。

 まずは12月米ISM非製造業景況指数に市場の関心が集まりそうだ。市場予想は53.3と、前月(52.1)のほか、好不況の分岐点とされる50を上回る見通し。ISMについては雇用指標にも注目であり、前月(51.5)や分岐点の50を上回るかが焦点となろう。また、ISMと同時刻には11月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数も発表予定。市場予想は770.0万件と前回(774.4万件)をわずかに下回る見通し。直後の市場はこれらを総合的に捉えて上下することが予想される。その後は雇用指標を通じ、12月米雇用統計に対する期待と懸念のどちらが意識されるか注目したい。

 また、NY序盤にはバーキン米リッチモンド連銀総裁の発言機会が予定されている。同氏は市場ではややタカ派とみられている。なお、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)投票権はないためインパクトは薄いかもしれないものの、金利や経済への見通しへの言及があるか確認しておきたい。 

 他方、ユーロドルは2日に2022年11月以来の安値となる1.0226ドルの安値をつけた後は持ち直す動きが続いている。昨日高値1.0437ドルや昨年12月30日高値1.0458ドルを上抜くようだと、1.05ドルの大台を意識した動きも想定される。12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は市場予想通り前月から伸びが加速したものの、直後の市場の反応は限定的であった。こちらも、米指標を受けたドルの動きがカギとなりそうだ。

 そのほか、昨日の欧州からNY市場を動かしたトランプ次期米大統領に関する発言には引き続き注意したい。また、本日東京市場で本邦金融当局者から円安けん制発言が相次いでおり、こちらへの警戒も怠らないようにしたい。


想定レンジ上限
・ドル円は、昨年7月17日高値158.61円
・ユーロドルは、心理的節目の1.0500ドル

想定レンジ下限
・ドル円は6日安値156.24円
・ユーロドルは、日足・一目均衡表の転換線1.0342ドル。

今日のイベントスケジュール

8日 (時間は日本時間)
国内
14:0012月消費動向調査(消費者態度指数 一般世帯、予想:36.6)
海外
09:3011月豪消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比2.2%)
16:0011月独小売売上高(予想:前月比0.5%/前年比2.5%)
16:0011月独製造業新規受注(予想:前月比横ばい/前年同月比3.0%)
16:0012月スウェーデン消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%/前年比1.0%)
コア指数(予想:前月比0.4%/前年比1.7%)
16:4512月仏消費者信頼感指数(予想:89)
16:4511月仏貿易収支
16:4511月仏経常収支
19:0012月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:95.6)
19:0012月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲14.5)
19:0011月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比1.5%/前年比▲1.3%)
21:00MBA住宅ローン申請指数
22:00ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
22:1512月ADP全米雇用報告(予想:14.0万人)
22:30前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:21.8万件/186.7万人)
24:0011月米卸売売上高(予想:前月比横ばい)
9日
00:30EIA週間在庫統計
02:15ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
03:00米財務省、30年債入札
04:00米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月17日-18日分)
05:0011月米消費者信用残高(予想:105.0億ドル)
ロシア(新年休暇)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2025/01/08 07:45
レジスタンス2 159.45(2024/7/12高値)
レジスタンス1 158.86(2024/7/16高値)
前日終値 158.05
サポート1 157.22(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 156.24(1/6安値)
ユーロドル ユーロドル
2025/01/08 07:53
レジスタンス2 1.0513(2024/12/18)
レジスタンス1 1.0437(1/6高値)
前日終値 1.0340
サポート1 1.0295(1/6安値)
サポート2 1.0226(1/2安値)
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