予想とまとめ

【NY為替予想】雇用統計がリスク回避再燃につながるリスクに注意
2025/04/04 19:25
 NYタイムは、一服感が漂っている米相互関税を嫌気したリスク回避のぶり返しが生じないかどうかを見定める展開か。ドル円は東京タイム午後に下押しを145.30円と、昨日安値145.20円を割り込まない水準にとどめた。足もとで昨日安値をつけてからの戻り高値146.52円を上抜け、146.55円まで上昇している。

 リスク回避が再燃するきっかけになるとしたら、やはりNY序盤に控えている米雇用統計の結果だろう。昨日は米相互関税を受けたリスク回避に加えて、3月米企業の人員削減数が+204.8%と2020年5月以来の高水準を記録したことも重しとなりドル売りがさらに進む場面もあった。

 本日公表の3月米雇用統計では、非農業部門雇用者数の事前予想が+13.5万人と、前回の+15.1万人より弱めな見方。まずは予想比での強弱に反応しそうだ。仮に弱い結果となり、いったん下げ渋った145.30円を下抜けると、下落加速から昨日安値145.20円も下抜け、さらに下落が進む連鎖が生じそうであるため注意が必要か。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、3月13日安値147.42円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、昨年10月1日高値144.53円

今日のイベントスケジュール

11日 (時間は日本時間)
国内
08:503月マネーストックM2
海外
15:003月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.3%/前年比2.2%)
15:002月英国内総生産(GDP、予想:前月比0.1%)
15:002月英鉱工業生産(予想:前月比横ばい/前年比▲2.3%)
15:002月英製造業生産高(予想:前月比0.2%)
15:002月英商品貿易収支/英貿易収支(予想:175.50億ポンドの赤字/14.00億ポンドの赤字)
16:003月スイスSECO消費者信頼感指数(予想:▲32.0)
18:45ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、会見
19:302月インド鉱工業生産(予想:前年同月比4.0%)
21:003月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA、予想:前年同月比5.48%)
21:002月メキシコ鉱工業生産(季調済、予想:前月比0.1%)
21:303月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%/前年比3.3%)
食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.3%/前年比3.6%)
23:004月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:54.5)
23:00ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
24:00ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
12日
01:003月ロシア消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.5%)
01:0010-12月期ロシア国内総生産(GDP)速報値(予想:前年比3.6%)
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2025/04/11 08:33
レジスタンス2 146.17(5日移動平均線)
レジスタンス1 145.49(4/10レンジ38.2%水準)
前日終値 144.45
サポート1 143.43(2024/10/2安値)
サポート2 142.98(2024/10/1安値)
ユーロドル ユーロドル
2025/04/11 08:34
レジスタンス2 1.1367(2022/2/22高値)
レジスタンス1 1.1276(2023/7/18)
前日終値 1.1201
サポート1 1.1144(4/3高値)
サポート2 1.1095(4/9高値)
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