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ドル・円相場:1ドル=152.65円(8日15時時点比▲0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.47円(▲1.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0709ドル(▲0.0073ドル)
FTSE100種総合株価指数:8072.39(前営業日比▲68.35)
ドイツ株式指数(DAX):19215.48(▲147.04)
10年物英国債利回り:4.435%(▲0.063%)
10年物独国債利回り:2.367%(▲0.078%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
主な欧州経済指標
<発表値> <前回発表値>
9月仏貿易収支
82.66億ユーロの赤字 77.18億ユーロの赤字・改
9月仏経常収支
21億ユーロの赤字 12億ユーロの赤字・改
10月スイスSECO消費者信頼感指数
▲37.0 ▲33.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
各市場の動き
・ユーロドルは頭が重かった。米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると20時30分過ぎに1.0797ドル付近まで値を戻したものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0807ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出たほか、11月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想より強い結果となり、米長期金利が低下幅を縮小したことも相場の重し。前日の安値1.0713ドルを下抜けると一時1.0687ドルまで値を下げた。
一部ユーロクロスが下落した影響も受けた。ドイツではショルツ首相率いる与党連合が崩壊。「ユーロ圏経済に及ぼす影響について市場の解釈が進む中、欧州景気への懸念がくすぶる」との声も聞かれた。ユーロポンドは0.8293ポンド、ユーロカナダドルは1.4883カナダドル、ユーロスイスフランは0.9367スイスフランまで値を下げた。
・ドル円は下値が堅かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。20時過ぎに一時152.14円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことや米10年債利回りが4.31%台まで低下幅を縮めたことが相場を下支えした。市場では「200日移動平均線が位置する151.68円付近が重要なサポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ユーロ円は軟調。全般ユーロが売られた流れに沿ったほか、欧州株安に伴うリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入ると、2時過ぎに一時163.21円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日続落。中国の景気支援策に対する失望感が広がっていることが投資家心理を冷やした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は反落。中国当局はこの日、地方政府の債務上限の引き上げなどを発表したものの、今のところ需要喚起につながる政策が打ち出されていないことから、投資家の失望を誘ったもよう。個別ではBASF(5.19%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(3.99%安)、BMW(3.21%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。独連立政権崩壊で欧州景気への懸念が意識されると、独国債に買いが入った。