予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
6日
こどもの日の振替休日で休場 |
9日
08:30 | ◇ | 3月毎月勤労統計(現金給与総額) |
08:50 | ◇ | 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25-26日分) |
08:50 | ◇ | 4月外貨準備高 |
14:00 | ◇ | 3月景気動向指数速報値 |
10日
08:30 | ◇ | 3月家計調査(消費支出) |
08:50 | ◎ | 3月国際収支速報 |
08:50 | ◇ | 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース、2週分) |
14:00 | ◇ | 4月景気ウオッチャー調査 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
6日
7:00 | ◎ | シムカス・リトアニア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁、講演 |
10:45 | ◎ | 4月Caixin中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI) |
16:50 | ◎ | 4月仏サービス部門PMI改定値 |
16:55 | ◎ | 4月独サービス部門PMI改定値 |
17:00 | ◎ | 4月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 |
18:00 | ◎ | 3月ユーロ圏卸売物価指数(PPI) |
20:15 | ◎ | ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演 |
20:30 | ◎ | ナーゲル独連銀総裁、パネッタ伊中銀総裁、講演 |
7日
01:50 | ◎ | バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演 |
02:00 | ◎ | ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、イベントに参加 |
韓国(こどもの日の振替休日)、英国(アーリーメイバンクホリデー)、休場 | ||
08:01 | ◇ | 4月英小売連合(BRC)小売売上高調査 |
13:30 | ☆ | 豪準備銀行(RBA)政策金利発表 |
14:45 | ◇ | 4月スイス失業率(季節調整前) |
15:00 | ◎ | 3月独製造業新規受注 |
15:00 | ◇ | 3月独貿易収支 |
15:45 | ◇ | 3月仏貿易収支 |
15:45 | ◇ | 3月仏経常収支 |
17:30 | ◎ | 4月英建設業PMI |
18:00 | ◎ | 3月ユーロ圏小売売上高 |
23:00 | ◇ | 4月カナダIvey購買部協会景気指数 |
8日
00:30 | ◎ | カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、イベントに参加 |
02:00 | ◎ | 米財務省、3年債入札 |
03:00 | ◎ | 4月ブラジル貿易収支 |
04:00 | ◇ | 3月米消費者信用残高 |
15:00 | ◎ | 3月独鉱工業生産 |
16:30 | ◎ | スウェーデン中銀、政策金利発表 |
20:00 | ◇ | MBA住宅ローン申請指数 |
21:00 | ◎ | ウンシュ・ベルギー中銀総裁、講演 |
21:00 | ◎ | 3月ブラジル小売売上高 |
23:00 | ◇ | 3月米卸売売上高 |
23:30 | ◇ | EIA週間在庫統計 |
9日
02:00 | ◎ | 米財務省、10年債入札 |
02:00 | ◎ | クック米連邦準備理事会(FRB)理事、講演 |
06:30 | ☆ | ブラジル中銀、政策金利発表 |
08:01 | ◇ | 4月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格 |
20:00 | ☆ | 英中銀(BOE)、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀MPC議事要旨 |
20:30 | ◎ | ベイリーBOE総裁、記者会見 |
21:00 | ◎ | 4月メキシコ消費者物価指数(CPI) |
21:15 | ◎ | チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演 |
21:15 | ◎ | デギンドスECB副総裁、講演 |
21:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
10日
01:15 | ◎ | ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト、質疑応答 |
02:00 | ◎ | 米財務省、30年債入札 |
04:00 | ◎ | メキシコ中銀、政策金利発表 |
スイス、ノルウェー、スウェーデン(キリスト昇天祭)、ロシア(戦勝記念日)、休場 | ||
15:00 | ☆ | 3月英国内総生産(GDP) |
15:00 | ☆ | 1-3月期英GDP速報値 |
15:00 | ◎ | 3月英鉱工業生産/製造業生産高 |
15:00 | ◇ | 3月英商品貿易収支/英貿易収支 |
15:00 | ◎ | 4月ノルウェーCPI |
16:00 | ◇ | 3月トルコ失業率 |
16:00 | ◇ | 3月トルコ鉱工業生産 |
20:30 | ☆ | 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(4月11日分) |
21:00 | ◎ | 3月インド鉱工業生産 |
21:00 | ◎ | 4月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA) |
21:00 | ◇ | 3月メキシコ鉱工業生産 |
21:30 | ☆ | 4月カナダ雇用統計 |
23:00 | ◎ | 5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値) |
11日
01:45 | ◎ | グールズビー米シカゴ連銀総裁、質疑応答 |
03:00 | ◎ | 4月米月次財政収支 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆豪ドル、既に来月のRBA理事会が焦点に
◆ZAR、地政学リスクや選挙リスクなどが重し
予想レンジ
豪ドル円 99.50-104.00円
南ア・ランド円 7.90-8.25円
4月29日週の展望
豪ドルは堅調地合いを維持できるかに注目。今週発表された1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比で市場予想の3.5%を上回る3.6%となり、3月の月次CPIも予想の3.4%を上振れ3.5%となった。また、豪準備銀行(RBA)の注目度が高いトリム平均値も1-3月期は4.0%となり、予想の3.8%よりも強い結果だった。10-12月期と比較し豪州のインフレ圧力は鈍化したとはいえ、RBAが目標とする2-3%を大幅に上回っている。今後も長期にわたって現行金利水準が維持される可能性がさらに高まっており、豪ドルを支えそうだ。特に、対円では日豪の金利差縮小を期待することが難しいことから、2014年以来の101円台に乗せてきている。
ただ、国内では高止まりするインフレと高い住宅ローン金利という二重の負担に直面しており、今後の貯蓄の目減りや個人消費が圧迫されることが懸念材料。アルバニージー政権が年央に所得減税を含めた対策を進めるとの予想もあるが、スタグフレーションに陥ることにならないかどうかを見極めなければならないだろう。
来週は5月2日に3月貿易収支と住宅建設許可件数が発表されるが、両指標とも市場を動意づけるのは難しいだろう。市場の注目はすでに5月6-7日のRBA理事会に集まっている。理事会では、今週のインフレ指標の結果を受けて3月に削除された「追加利上げの可能性を排除できない」との文言が再び加えられるかが焦点になりそうだ。なお、ニュージーランド(NZ)からは5月1日に1-3月期失業率、5月2日に3月住宅建設許可件数が発表予定。
南アフリカ・ランド(ZAR)は上値が限られてきそうだ。対円では底堅い動きを見せているが、対ドルでは軟調な動きが続いている。ZAR安の要因としては、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の後退や中東をめぐる地政学リスクの高まり、来月の総選挙への不確実性など複合的な要因が重なっている。また、12日には年初来高値に接近したプラチナ価格が、一転軟調な動きとなっていることも重しだ。インフレ指標は低下しているが、クガニャゴ南アフリカ準備銀行(SARB)総裁は、エルニーニョ現象の影響が食品価格にはまだ転嫁しきれていないこともあり、インフレの上振れリスクを警戒している。インフレの高止まりは、金利負担など財政への悪影響が大きく、ZAR安要因になる。なお、来週は30日に3月貿易収支が発表される。
4月22日週の回顧
豪ドルは堅調だった。豪州のCPIが予想を上回ったことがきっかけで、豪ドル円は週初の99円前半から、2014年以来となる101円後半まで上値を広げた。対ドルでも0.64ドル前半から0.65ドル前半までじり高となった。ZARは上値が重かった。中東情勢に対しての不安感がぬぐえないことや、来月後半の総選挙に対するリスク回避の動きが上値を抑えた。
ランド円は8円前半でもみ合い、ドルランドは19ランド近辺で下値が支えられた。なお、SARBの「金融政策レビュー」では、今後のインフレを計るために、基調インフレ指標のPCCIの発表を決定した。(了)