予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
5日
こどもの日の祝日で休場 |
6日
みどりの日の振替休日で休場 |
8日
08:50 | ☆ | 3月18-19日分の日銀金融政策決定会合議事要旨 |
9日
08:30 | ◇ | 3月家計調査(消費支出) |
08:30 | ◇ | 3月毎月勤労統計(現金給与総額) |
14:00 | ◇ | 3月景気動向指数速報値 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
5日
15:30 | ◎ | 4月スイス消費者物価指数(CPI) |
16:00 | ◎ | 4月トルコCPI |
22:45 | ◎ | 4月米サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値 |
22:45 | ◎ | 4月米総合PMI改定値 |
23:00 | ☆ | 4月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数 |
6日
02:00 | ◎ | 米財務省、3年債入札 |
中国(労働節)、香港、韓国(灌仏会)、英国(アーリーメイバンクホリデー)、休場 | ||
10:30 | ◎ | 3月豪住宅建設許可件数 |
10:45 | ◎ | 4月Caixin中国サービス部門PMI |
14:45 | ◇ | 4月スイス失業率(季節調整前) |
15:45 | ◇ | 3月仏鉱工業生産 |
16:50 | ◎ | 4月仏サービス部門PMI改定値 |
16:55 | ◎ | 4月独サービス部門PMI改定値 |
17:00 | ◎ | 4月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 |
17:30 | ◎ | 4月英サービス部門PMI改定値 |
18:00 | ◎ | 3月ユーロ圏卸売物価指数(PPI) |
21:30 | ◇ | 3月カナダ貿易収支 |
21:30 | ◎ | 3月米貿易収支 |
23:00 | ◇ | 4月カナダIvey購買部協会景気指数 |
7日
02:00 | ◎ | 米財務省、10年債入札 |
独首相指名選挙 | ||
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 | ||
韓国(こどもの日の振替休日)、休場 | ||
07:45 | ◎ | 1-3月期ニュージーランド(NZ)失業率/就業者数増減 |
15:00 | ◎ | 3月独製造業新規受注 |
15:00 | ◎ | 4月スウェーデンCPI |
15:45 | ◇ | 3月仏貿易収支 |
15:45 | ◇ | 3月仏経常収支 |
17:30 | ◎ | 4月英建設業PMI |
18:00 | ◎ | 3月ユーロ圏小売売上高 |
20:00 | ◇ | MBA住宅ローン申請指数 |
23:30 | ◇ | EIA週間在庫統計 |
8日
03:00 | ◎ | 4月ブラジル貿易収支 |
03:00 | ☆ | 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 |
03:30 | ☆ | パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 |
04:00 | ◇ | 3月米消費者信用残高 |
06:30 | ☆ | ブラジル中銀、政策金利発表 |
08:01 | ◇ | 4月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格 |
15:00 | ◎ | 3月独鉱工業生産 |
15:00 | ◇ | 3月独貿易収支 |
16:30 | ◎ | スウェーデン中銀、政策金利発表 |
17:00 | ◎ | ノルウェー中銀、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀(BOE)、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀MPC議事要旨 |
21:00 | ◎ | 4月メキシコCPI |
21:30 | ◇ | 1-3月期米非農業部門労働生産性・速報値 |
21:30 | ◇ | 1-3月期米単位労働コスト・速報値 |
21:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
23:00 | ◇ | 3月米卸売売上高 |
9日
02:00 | ◎ | 米財務省、30年債入札 |
ロシア(祖国防衛者の日の振替休日)、休場 | ||
15:00 | ◎ | 4月ノルウェーCPI |
15:00 | ◎ | レーン・フィンランド中銀総裁、講演 |
16:00 | ◇ | 3月トルコ鉱工業生産 |
16:00 | ◇ | 4月スイスSECO消費者信頼感指数 |
17:40 | ◎ | ベイリーBOE総裁、講演 |
19:15 | ◎ | ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、あいさつ |
19:45 | ◎ | バー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演 |
20:15 | ◎ | ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト、講演 |
21:00 | ◎ | 4月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA) |
21:30 | ☆ | 4月カナダ雇用統計 |
21:30 | ◎ | クーグラーFRB理事、講演 |
22:10 | ◎ | シムカス・リトアニア中銀総裁、講演 |
23:00 | ◎ | グールズビー米シカゴ連銀総裁、あいさつ |
ロシア(戦勝記念日)、休場 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆豪ドル、与党の単独過半数確保で豪政局は安定へ
◆ZAR、21日公表の2025年度第3次予算に注目
予想レンジ
豪ドル円 91.00-96.00円
南ア・ランド円 7.70-8.20円
5月12日週の展望
豪ドルは下値の堅い動きが予想される。豪州を巡る内外の状況は好転しつつあり、目先の豪ドル相場を下支えすることになりそうだ。なお、来週は1-3月期賃金指数や4月雇用統計の発表が予定されており、豪経済の状況を改めて確認するとともに相場の反応にも注目しておきたい。
豪州では3日に総選挙が実施され、アルバニージ首相率いる中道左派の与党・労働党が勝利。下院150議席のうち86議席を獲得し、労働党単独での過半数を確保した。事前の世論調査でも労働党の優勢は伝わっていたが、単独での過半数獲得は微妙との声もあったため、市場が懸念していた「ハング・パーラメント」を避けられたことが好感されている。
また、国外情勢でも豪ドルをサポートする内容が目立った。今週7日には週末10・11日にスイスで米中の閣僚級会議が開催され、貿易問題について議論されることが明らかになった。また、7日には中国準備銀行(中央銀行)が政策金利や預金準備率の引き下げなど金融緩和策を発表。市場では米中貿易摩擦の緩和期待が高まっているほか、中銀の金融緩和措置によって中国景気の下押し懸念も和らいでおり、中国が最大の貿易相手国である豪州経済にもプラスに働くとの思惑が広がっている。
もっとも、米中貿易協議の行方については先行き不透明感も根強い。トランプ米政権としては中国側からの譲歩を引き出したいところだが、中国政府は貿易協議の開催が明らかになった後も「貿易を巡る会談は米国側の要請で行われる」「米国との協議では自国の利益を守る方針」と強硬な姿勢を示している。面子を守りたい両国の協議で妥協案などが提示されなければ、現在の市場がリスクオンムードへと傾いているだけに失望が広がることも考えられる。交渉決裂には至らないとしても、週明けから為替相場が急変動するリスクがあることは留意しておきたい。
南アフリカ・ランド(ZAR)は国内情勢や米関税政策の行方などをにらんだ動きとなりそうだ。南ア国内では付加価値税(VAT)引き上げ撤回によって、国民統一政府(GNU)から民主同盟(DA)の脱退は回避されたが、依然として対立の火種はくすぶっており、前週末には「100人以上の国会議員がGNUに対してDAを排除するように要求した」との報道も伝わっている。また、VAT引き上げの撤回によって生じる750億ZARの歳入不足についても懸念材料。南アフリカ財務省は21日に2025年度の第3次予算を提出する予定となっているが、内容次第では南ア経済およびZAR相場の重しとして意識される可能性もありそうだ。
5月5日週の回顧
豪ドルは対円で横ばい。対ドルでは買い先行となっていたが、米連邦準備理事会(FRB)が改めて早期の利下げに慎重な姿勢を示すとやや売りに押された。ZARは対ドル・対円でともに底堅く推移。国営電力会社であるエスコムが「今年の冬(今後4カ月)は停電を回避できる見込み」との見解を示したことを好感した買いが入った。(了)
(執筆:5月9日、9:00)