NYマーケットダイジェスト・7日 株まちまち・金利上昇・カナダドル高・円安
(7日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.13円(前営業日比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.92円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0699ドル(△0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:33665.02ドル(△91.74ドル)
ナスダック総合株価指数:13104.89(▲171.53)
10年物米国債利回り:3.79%(△0.13%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.53ドル(△0.79ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1958.4ドル(▲23.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.4% ▲3.7%
4月米貿易収支 746億ドルの赤字 606億ドルの赤字・改
4月米消費者信用残高 230.1億ドル 228.4億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。NY勢参入直後は全般ドル売りが優勢となり、前日の安値139.10円を下抜けて一時139.03円まで値を下げた。ただ、139.00円に観測されているオプション絡みの買いが入ると持ち直した。カナダドル円中心にクロス円が上昇した影響も受けて、前日の高値139.99円や節目の140.00円を上抜けた。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、5時過ぎに一時140.25円まで上値を伸ばした。
なお、米10年債利回りは3.79%台まで大幅に上昇した。前日の豪準備銀行(RBA)に続き、カナダ銀行(BOC)のサプライズ利上げを受けて、米金融引き締めの長期化観測が高まった。市場では「利上げサイクルがまだ終わっていないことを思い起こさせるものだった」との声が聞かれた。
・カナダドルは堅調だった。対米ドルでは一時1.3322カナダドル、対円では104.88円まで値を上げた。BOCはこの日、政策金利を現行の4.50%から4.75%に引き上げることを決めたと発表。市場では金利据え置きを予想する向きが多かっただけに、カナダドル買いで反応した。
なお、声明では今後の政策運営について「コアインフレの動向と物価見通しを引き続き評価する」との見解を示したほか、「超過需要やインフレ期待、賃金の伸び、企業の価格戦略が物価目標の達成に整合的かどうかをとりわけ慎重に見極める」と指摘した。
・ユーロドルは小反発。WTI原油先物価格の上昇を背景に対資源国通貨中心にドル安が進むと、ユーロに対してもドル売りが先行。23時過ぎに一時1.0740ドルと日通し高値を更新した。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米長期金利の大幅上昇をきっかけにドル買いが優勢となり、一時1.0691ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の持ち直しやカナダドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となり、5時前に一時150.02円と本日高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。これまで出遅れ感があった景気敏感株中心に買いが入り、相場を下支えした。ただ、足もと相場上昇をけん引してきたハイテク株の一角が売られ、指数の上値を抑えた。個別ではWTI原油先物相場の上昇を背景に、キャタピラーやシェブロンが買われたほか、ゴールドマン・サックスやダウなどが値上がりした。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。前日に年初来高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。前日のRBAに続き、BOCのサプライズ利上げを受けて、世界的な物価上昇圧力の根強さが改めて意識された。米金融引き締めの長期化観測を背景に債券売りが広がった。
・原油先物相場は反発。時間外のアジア市場では中国の貿易統計が輸出入とも減少したことで、中国のエネルギー需要の先行き警戒感から原油先物は軟調な動きだった。しかし、欧州入り後からは徐々に買い戻しが入り、米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫が取り崩しになったことも支えになり、反発して引けた。
・金先物相場は3日ぶりに反落。23時前にはドル売りが進んだことで、一時金先物は堅調な動きを見せた。しかしながら、BOCが予想に反し政策金利を引き上げると、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え米金利も大幅に上昇し、金先物も米金利の動きに歩調を合わせるように売りに押された。NY午後に入るとドル高が進んだこともあり、ドルで取引される金先物は割高感から下げ幅を広げ、大幅に反落して引けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.13円(前営業日比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.92円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0699ドル(△0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:33665.02ドル(△91.74ドル)
ナスダック総合株価指数:13104.89(▲171.53)
10年物米国債利回り:3.79%(△0.13%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.53ドル(△0.79ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1958.4ドル(▲23.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.4% ▲3.7%
4月米貿易収支 746億ドルの赤字 606億ドルの赤字・改
4月米消費者信用残高 230.1億ドル 228.4億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。NY勢参入直後は全般ドル売りが優勢となり、前日の安値139.10円を下抜けて一時139.03円まで値を下げた。ただ、139.00円に観測されているオプション絡みの買いが入ると持ち直した。カナダドル円中心にクロス円が上昇した影響も受けて、前日の高値139.99円や節目の140.00円を上抜けた。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、5時過ぎに一時140.25円まで上値を伸ばした。
なお、米10年債利回りは3.79%台まで大幅に上昇した。前日の豪準備銀行(RBA)に続き、カナダ銀行(BOC)のサプライズ利上げを受けて、米金融引き締めの長期化観測が高まった。市場では「利上げサイクルがまだ終わっていないことを思い起こさせるものだった」との声が聞かれた。
・カナダドルは堅調だった。対米ドルでは一時1.3322カナダドル、対円では104.88円まで値を上げた。BOCはこの日、政策金利を現行の4.50%から4.75%に引き上げることを決めたと発表。市場では金利据え置きを予想する向きが多かっただけに、カナダドル買いで反応した。
なお、声明では今後の政策運営について「コアインフレの動向と物価見通しを引き続き評価する」との見解を示したほか、「超過需要やインフレ期待、賃金の伸び、企業の価格戦略が物価目標の達成に整合的かどうかをとりわけ慎重に見極める」と指摘した。
・ユーロドルは小反発。WTI原油先物価格の上昇を背景に対資源国通貨中心にドル安が進むと、ユーロに対してもドル売りが先行。23時過ぎに一時1.0740ドルと日通し高値を更新した。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米長期金利の大幅上昇をきっかけにドル買いが優勢となり、一時1.0691ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の持ち直しやカナダドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となり、5時前に一時150.02円と本日高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。これまで出遅れ感があった景気敏感株中心に買いが入り、相場を下支えした。ただ、足もと相場上昇をけん引してきたハイテク株の一角が売られ、指数の上値を抑えた。個別ではWTI原油先物相場の上昇を背景に、キャタピラーやシェブロンが買われたほか、ゴールドマン・サックスやダウなどが値上がりした。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。前日に年初来高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。前日のRBAに続き、BOCのサプライズ利上げを受けて、世界的な物価上昇圧力の根強さが改めて意識された。米金融引き締めの長期化観測を背景に債券売りが広がった。
・原油先物相場は反発。時間外のアジア市場では中国の貿易統計が輸出入とも減少したことで、中国のエネルギー需要の先行き警戒感から原油先物は軟調な動きだった。しかし、欧州入り後からは徐々に買い戻しが入り、米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫が取り崩しになったことも支えになり、反発して引けた。
・金先物相場は3日ぶりに反落。23時前にはドル売りが進んだことで、一時金先物は堅調な動きを見せた。しかしながら、BOCが予想に反し政策金利を引き上げると、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え米金利も大幅に上昇し、金先物も米金利の動きに歩調を合わせるように売りに押された。NY午後に入るとドル高が進んだこともあり、ドルで取引される金先物は割高感から下げ幅を広げ、大幅に反落して引けた。
(中村)