NYマーケットダイジェスト・21日 株続落・ドル失速
(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=141.88円(前営業日比△0.41円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.89円(△1.45円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0986ドル(△0.0068ドル)
ダウ工業株30種平均:33951.52ドル(▲102.35ドル)
ナスダック総合株価指数:13502.20(▲165.09)
10年物米国債利回り:3.72%(横ばい)
WTI原油先物8月限:1バレル=72.53ドル(△1.34ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1944.9ドル(▲2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 0.5% 7.2%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米連邦準備理事会(FRB)が公表したパウエルFRB議長の議会証言の事前原稿では、「インフレとの戦いにはまだ長い道のり」「今月は利上げ休止を決定したものの、FRB当局者は金利はまだ上昇する必要があるとの見解で一致している」と伝わった。米金融引き締めの長期化観測が高まると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行し、一時142.36円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、買い一巡後は上値が重くなった。パウエルFRB議長が質疑応答で「利上げの初期段階ではスピードが重要だったが、現在はそれほど重要ではない」「より緩やかなペースで金利を引き上げるのが合理的かもしれない」などと述べたことが相場の重しとなり、一時141.68円付近まで下押しした。2022年11月11日の高値142.48円がレジスタンスとして意識された面もあった。
・ユーロドルは4日ぶりに反発。パウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での議会証言が始まると、全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0946ドルを上抜けて一時1.0991ドルと5月11日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.02まで低下した。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の上昇につれた買いが入ったあとは、ユーロドルの上昇につれた買いが入り一時155.92円と2008年9月以来15年ぶりの高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、米利上げが長期化するとの観測が改めて広がると株売りが優勢となった。セールスフォースやマイクロソフトなど高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが出た。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続落。バークレイズが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた電気自動車(EV)のテスラが一時6%超下げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、米利上げが長期化するとの観測が改めて広がると売りが先行した。ただ、米国株相場が下落すると相対的に安全資産とされる米国債に買いが入り持ち直した。20年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は上昇。米国でトウモロコシや大豆などの穀物価格が急上昇するなか、世界的な作物不足がバイオ燃料の混合率を低下させるとの思惑が浮上。石油需要が増加するとの期待から買いが入った。
・金先物相場は続落。パウエルFRB議長の証言原稿で金融引き締めの長期化観測が高まると、為替市場ではドル買いが強まり、ドル建てで決済される金相場の割高感が意識された。一時は1929.3ドルまで下落する場面もあったが、その後はFRB議長の質疑応答などを受けてドル売りへと転換したため、金価格も下げ幅を縮めた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=141.88円(前営業日比△0.41円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.89円(△1.45円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0986ドル(△0.0068ドル)
ダウ工業株30種平均:33951.52ドル(▲102.35ドル)
ナスダック総合株価指数:13502.20(▲165.09)
10年物米国債利回り:3.72%(横ばい)
WTI原油先物8月限:1バレル=72.53ドル(△1.34ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1944.9ドル(▲2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 0.5% 7.2%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米連邦準備理事会(FRB)が公表したパウエルFRB議長の議会証言の事前原稿では、「インフレとの戦いにはまだ長い道のり」「今月は利上げ休止を決定したものの、FRB当局者は金利はまだ上昇する必要があるとの見解で一致している」と伝わった。米金融引き締めの長期化観測が高まると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行し、一時142.36円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、買い一巡後は上値が重くなった。パウエルFRB議長が質疑応答で「利上げの初期段階ではスピードが重要だったが、現在はそれほど重要ではない」「より緩やかなペースで金利を引き上げるのが合理的かもしれない」などと述べたことが相場の重しとなり、一時141.68円付近まで下押しした。2022年11月11日の高値142.48円がレジスタンスとして意識された面もあった。
・ユーロドルは4日ぶりに反発。パウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での議会証言が始まると、全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0946ドルを上抜けて一時1.0991ドルと5月11日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.02まで低下した。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の上昇につれた買いが入ったあとは、ユーロドルの上昇につれた買いが入り一時155.92円と2008年9月以来15年ぶりの高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、米利上げが長期化するとの観測が改めて広がると株売りが優勢となった。セールスフォースやマイクロソフトなど高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが出た。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続落。バークレイズが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた電気自動車(EV)のテスラが一時6%超下げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、米利上げが長期化するとの観測が改めて広がると売りが先行した。ただ、米国株相場が下落すると相対的に安全資産とされる米国債に買いが入り持ち直した。20年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は上昇。米国でトウモロコシや大豆などの穀物価格が急上昇するなか、世界的な作物不足がバイオ燃料の混合率を低下させるとの思惑が浮上。石油需要が増加するとの期待から買いが入った。
・金先物相場は続落。パウエルFRB議長の証言原稿で金融引き締めの長期化観測が高まると、為替市場ではドル買いが強まり、ドル建てで決済される金相場の割高感が意識された。一時は1929.3ドルまで下落する場面もあったが、その後はFRB議長の質疑応答などを受けてドル売りへと転換したため、金価格も下げ幅を縮めた。
(中村)