12日の主な要人発言(時間は日本時間)(2)

12日23:03 カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「エネルギー価格と商品価格の低下により、世界的なインフレは緩和しつつある」
「しかし、旺盛な需要と逼迫した労働市場により、サービス分野では持続的なインフレ圧力が生じている」
「経済成長は予想よりも力強く、特に米国では消費者と企業の支出が驚くほどの回復力を示している」
「ユーロ圏の成長は事実上停滞しており、サービス部門は成長を続ける一方、製造業は縮小している」
「主要中銀はインフレ抑制のためさらなる利上げが必要になる可能性があることを示唆」
「北米と欧州では債券利回りが上昇し、世界的な金融情勢が引き締まった」
「超過需要とコアインフレの上昇がいずれもより持続的であること、経済活動とインフレの修正見通しを考慮し、理事会は政策金利を5%に引き上げることを決定した」
「量的引き締めは、金融政策の制限的なスタンスを補完し、バランスシートを正常化している」
「引き続きコアインフレの動向とCPIインフレの見通しを評価」
「特に、超過需要の推移、インフレ期待、賃金上昇率、企業の価格設定行動が2%のインフレ目標の達成と一致しているかどうかを評価する」
「中銀は国民の物価安定を回復するという決意を貫く」
「カナダのインフレ率は5月に3.4%に低下したが、昨年夏のピーク8.1%からは大幅かつ歓迎すべき低下となった」
「これまでのところ、CPIインフレ率はほぼ予想通りに低下している」
「ただ、その勢いはエネルギー価格の低下によるものであり、基調的なインフレの緩和によるものではない」
「昨年の大幅な物価上昇を考えると、CPIインフレ率の短期的な下降の勢いは小さくなるだろう」
「昨年9月以来、3カ月のコアインフレ率は3%半から4%程度で推移しており、根底にある物価圧力は予想よりも根強いようだ」
「カナダ経済は予想よりも好調で、需要の勢いも増している」
「累積的な金利上昇を受けて個人消費が鈍化すると予想している」

13日00:08 マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
「商品やサービスにおいて依然として大幅な価格上昇が見られる」
「政策金利をさらに引き上げる用意がある」
「引き締め不足と過剰引き締めのリスクバランスを図る」
「さらなるデータを待つよりも遅延のコストが大きかった」
「当局者らは金利据え置きについても議論し、さらなるデータを検討」
「必要に応じて、再度利上げする準備ができている」

13日03:10 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「全体的な経済活動は若干拡大した」
「5地区が僅か、もしくは中程度の成長を報告。5地区が変わらず、2地区が僅か、もしくは中程度の減少を報告した」
「消費支出に関する報告はまちまち」
「製造業活動は半分の地区で僅かに拡大したが、残りの半分では縮小した」
「住宅用不動産の需要は、住宅ローン金利の上昇にも関わらず、引き続き堅調」
「今後数カ月間の全体的な経済見通しは、総じて引き続き緩やかな成長」
「ほとんどの地区で雇用の伸びは僅かに増加した」
「労働需要は引き続き健全」
「雇用主からは引き続き、特に医療、運輸、ホスピタリティの分野、および一般に高度なスキルを必要とする職種で労働者を見つけるのが困難との報告」
「賃金の上昇は続いたものの、より緩やかなものとなった」
「複数の地区からは賃金上昇率がパンデミック前の水準に戻っているか、それに近づいているとの報告」
「価格は全体的に緩やかなペースで上昇し、一部の地区では上昇ペースが鈍化したとの報告」

※時間は日本時間

(中村)
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