ニューヨーク外国為替市場概況・4日 ドル円、続伸

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は146.47円と前営業日NY終値(146.22円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。欧州時間に円安・ドル高が進んだ流れを引き継いで、一時146.50円と日通し高値を付けた。ただ、米国市場がレーバーデーで休場となったため、一本調子で上昇する展開にはならなかった。8月30日の高値146.54円や8月29日に付けた年初来高値147.37円がレジスタンスとして意識された面もあった。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0796ドルと前営業日NY終値(1.0780ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間に一時本日高値となる1.0809ドルまで買われた影響が残った。ただ、欧州株相場の失速や時間外のダウ先物の下落に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると、24時前には一時1.0783ドル付近まで下押しした。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は講演で「我々は記録的なペースで金利を引き上げてきた。インフレ率を中期目標である2%へと適時に戻す」などと述べたものの、来週14日の定例理事会で金利を引き上げるかどうかについては言及を避けた。

 ユーロ円も3日ぶりに反発。終値は158.13円と前営業日NY終値(157.58円)と比べて55銭程度のユーロ高水準。22時30分前に一時158.25円と日通し高値を付けたものの、そのあとは158円台前半でのもみ合いに転じた。米国市場が休場となる中、市場参加者が減少し商いは低調だった。

 南アフリカランドは軟調だった。プラチナ価格の下落を受けて世界最大の産出量を誇る同国の通貨ランドに売りが出た。対円では一時7.65円と8月21日以来の安値を付けたほか、対ドルでは19.1423ランドと8月18日以来の安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:146.02円 - 146.50円
ユーロドル:1.0772ドル - 1.0809ドル
ユーロ円:157.33円 - 158.25円

(中村)
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