ロンドン為替見通し=ハト派の伊中銀総裁とタカ派のECB専務理事の発言に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、8月の仏独ユーロ圏のサービス部門PMI改定値を見極め、14日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けたタカ派とハト派のECB高官の発言に注目する展開が予想される。

 ポンドドルは、8月英サービス部門PMI改定値に要注目だが、現状の下落トレンドでは、下方修正というネガティブサプライズに警戒しておきたい。

 昨日、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「我々は記録的なペースで金利を引き上げてきた。インフレ率を中期目標である2%へと適時に戻す」と述べたものの、来週14日の定例理事会で金利を引き上げるかどうかについては言及を避けた。

 ハト派のビスコ伊中銀総裁は、過度な利上げへの否定的な見解を示しており、本日もECB理事会での政策金利据え置きを主張すると思われる。
 タカ派のシュナーベルECB専務理事は先日、「ユーロ圏の成長率が数カ月前の予測よりも低下していることで自動的に利上げが不要になるわけではない」と述べ、「ECBの仕事がまだ終わっていない」ことを示唆した。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0856ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:159.76円(8/30高値)
・ポンドドル:1.2695ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:186.07円(8/30高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0667ドル(6/6安値)
・ユーロ円:157.65円(日足一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2504ドル(6/13安値)
・ポンド円: 183.61円(日足一目均衡表・基準線)


(山下)
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