米国債市場概況・20日 10年物国債利回り、4.91%に低下

 20日の米国債券相場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反発。表面利率3.875%の10年物国債利回りは前営業日比0.08%低い(価格は高い)4.91%で終えた。米連邦準備理事会(FRB)が高金利を長期間維持するとの見方から、この日も売りが先行。利回りは一時4.9927%前後と2007年7月以来の高水準を記録した。ただ、売り一巡後は急速に買い戻しが入り上げに転じた。週末を控えたポジション調整目的の買いが入ったほか、市場では「中東情勢を巡る地政学リスクが一段と高まる中、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った」との声も聞かれた。

(中村)
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