今日の株式見通し=堅調か 強い雇用統計を受けて米国株は上昇

 東京市場は堅調か。先週末の米国株は上昇。ダウ平均は134ドル高の38654ドルで取引を終えた。1月雇用統計は非農業部門雇用者数が35.3万人増と、18.0万人増程度を見込んでいた市場予想を大きく上回った。平均賃金や失業率も雇用の強さを強く印象づける結果となり、10年債利回りは大きく上昇。再び4%台に乗せた。

 金利上昇を嫌気してダウ平均は序盤には下げる場面もあった。しかし、決算が好感されたメタ・プラットフォームズとアマゾン・ドット・コムが急騰したことでリスク選好ムードが強まり、ほどなくプラス転換。切り返した後の動きは強く、3桁の上昇で終了した。ドル円は足元148円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて290円高の36410円、ドル建てが320円高の36440円で取引を終えた。

 メタとアマゾンが決算で買われるであろうことは、東京市場では先週のうちに織り込んでいる。しかし、強い雇用統計を受けて長期金利が大きく上昇したにもかかわらず、米国株に強い動きが見られたことは安心材料。米金利上昇を受けてドル円が円安(ドル高)に振れている点は日本株には追い風となる。CME225先物も大幅上昇スタートを示唆している。好地合いの中で個別物色も一段と活況になると思われ、高く始まった後も上を試す流れが続くと予想する。日経平均の予想レンジは36250円-36650円。
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