株式明日の戦略-エヌビディア決算を前に3日続落、米長期金利の動向が重要に
21日の日経平均は3日続落。終値は101円安の38262円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり598/値下がり991。自己資本比率の開示が刺激材料となったあおぞら銀行が8%を超える上昇。証券会社のリポートを材料に日本マイクロニクスやサンリオが大幅高となった。自己株取得が好感されたくふうカンパニーがストップ高。コナカとの経営統合に基本合意することを発表したサマンサタバサがストップ高比例配分となった。ほか、任天堂、バンナムHD、スクエニHDなどゲーム大手の一角に強い動きが見られた。
一方、米半導体株の下落を嫌気して、SCREEN、レーザーテック、ディスコが軟調。NY原油の下落を受けて、INPEXやコスモエネルギーが売りに押された。第一生命やT&Dなど先週強かった保険株が軒並み安。QPS研究所やispaceなど宇宙関連の新興銘柄が大幅安となった。ファイナンスを発表した銘柄の下げが大きく、新株予約権の発行を発表したペルセウスプロテオミクスがストップ安比例配分となった。
日経平均は3日続落。今週は米エヌビディアの決算がマーケットの大きな注目材料であるだけに、そのエヌビディアが決算発表前に大幅安となれば、どうしてもその影響は受けてしまう。ただ、きょう下げた半導体株の中で東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなどは陽線を形成しており、売られっぱなしにはならなかった。日経平均も101円安であれば健闘したとも考えられる。
エヌビディアの決算が出てくるのは米国株が引けた後。きょうの米国株を見る上で重要となるのは、1月開催のFOMC議事録となる。この回は政策金利は据え置きとなったが、パウエルFRB議長は会見で3月の利下げに否定的な見方を示した。議事録を確認して米国の長期金利が低下するのであれば、株式市場には好影響が見込まれる。一方、長期金利が上昇した場合、金融引き締め長期化がリスクとして強く意識される。
米国の長期金利が低下して、決算を受けたエヌビディアが時間外で大きく上昇するようなら、あすは強烈なリスクオン相場が予想される。エヌビディアが時間外で大きく下落した場合は、リスクオフにはならないにしても、半導体株には厳しい流れとなるだろう。大きなトレンドを見る上では、米国の長期金利上昇を抑制できるかが重要。大幅な金利上昇さえ回避できれば、エヌビディアの決算反応が案外であったとしても、日米株のブル基調が急に崩れる可能性は低い。今週の日経平均はきょうまで3日続落となりながらも38000円台はキープしている。ポジティブシナリオとなれば史上最高値(38915.87円)の更新も夢物語ではないだけに、強い反発に期待したい。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり598/値下がり991。自己資本比率の開示が刺激材料となったあおぞら銀行が8%を超える上昇。証券会社のリポートを材料に日本マイクロニクスやサンリオが大幅高となった。自己株取得が好感されたくふうカンパニーがストップ高。コナカとの経営統合に基本合意することを発表したサマンサタバサがストップ高比例配分となった。ほか、任天堂、バンナムHD、スクエニHDなどゲーム大手の一角に強い動きが見られた。
一方、米半導体株の下落を嫌気して、SCREEN、レーザーテック、ディスコが軟調。NY原油の下落を受けて、INPEXやコスモエネルギーが売りに押された。第一生命やT&Dなど先週強かった保険株が軒並み安。QPS研究所やispaceなど宇宙関連の新興銘柄が大幅安となった。ファイナンスを発表した銘柄の下げが大きく、新株予約権の発行を発表したペルセウスプロテオミクスがストップ安比例配分となった。
日経平均は3日続落。今週は米エヌビディアの決算がマーケットの大きな注目材料であるだけに、そのエヌビディアが決算発表前に大幅安となれば、どうしてもその影響は受けてしまう。ただ、きょう下げた半導体株の中で東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなどは陽線を形成しており、売られっぱなしにはならなかった。日経平均も101円安であれば健闘したとも考えられる。
エヌビディアの決算が出てくるのは米国株が引けた後。きょうの米国株を見る上で重要となるのは、1月開催のFOMC議事録となる。この回は政策金利は据え置きとなったが、パウエルFRB議長は会見で3月の利下げに否定的な見方を示した。議事録を確認して米国の長期金利が低下するのであれば、株式市場には好影響が見込まれる。一方、長期金利が上昇した場合、金融引き締め長期化がリスクとして強く意識される。
米国の長期金利が低下して、決算を受けたエヌビディアが時間外で大きく上昇するようなら、あすは強烈なリスクオン相場が予想される。エヌビディアが時間外で大きく下落した場合は、リスクオフにはならないにしても、半導体株には厳しい流れとなるだろう。大きなトレンドを見る上では、米国の長期金利上昇を抑制できるかが重要。大幅な金利上昇さえ回避できれば、エヌビディアの決算反応が案外であったとしても、日米株のブル基調が急に崩れる可能性は低い。今週の日経平均はきょうまで3日続落となりながらも38000円台はキープしている。ポジティブシナリオとなれば史上最高値(38915.87円)の更新も夢物語ではないだけに、強い反発に期待したい。