NY為替見通し=NY午後のFOMC議事要旨・エヌビディア決算などに要注目

 本日のNY時間午前も市場を動意づけるような経済指標の発表がなく、神経質な動きにはなるだろうがトレンドを形成するのは難しいだろう。

 NY午前は、ボスティック米アトランタ連銀総裁が、空港評議会の国際CFOサミットに出席をし、冒頭であいさつを行う。ボスティック氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーであり、先週16日は「ドットプロットでは2回の利下げにしたが、3回の利下げに変えられる」などと、ややハト派寄りと捉えられる発言をした。会議の内容からすると、市場を動意づける発言を期待するのは難しいことと、前回の発言以後に新たな注目すべき経済指標の発表もなかったことを考えると、サプライズとなるコメントを期待するのは難しいだろう。

 NY午後は、日本時間22日4時に公表予定とされている1月30-31日のFOMC議事要旨に要注目。1月末のFOMCではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で、「インフレが持続的に2%に向かっているとの確信が深まるまで、利下げは適切ではない」との見解を示し、FRBがすぐに利下げに転じるという市場の見方をけん制する表現を新たに盛り込んだことで、米金利上昇・ドル高に市場が動いた。この流れを否定するような詳細が発表されることを期待するのは難しいだろうが、警戒は怠らないようにしておきたい。

 また、米株式市場が引けた後は、エヌビディアが決算を発表することに要警戒。昨日は同社株が大幅安になったが、株先の動向が為替市場に与える影響もありそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円は、13日に付けた年初来高値150.89円。

・想定レンジ下限
 ドル円は、15日安値149.57円。


(松井)
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