NY株見通しー上値の重い展開か ロウズ、ターゲットなどの小売株の決算に注目

 今晩は上値の重い展開か。昨日は主要3指数がそろって下落。先週までダウ平均やS&P500の史上最高値更新が続き過熱感が意識される中、週後半のインフレ指標の発表を控えて様子見姿勢が強まった。米10年債利回りが小幅に上昇したことや、ハイテク・ジャイアントのアルファベットが大幅に下落したことも重しとなった。ダウ平均が62.30ドル安(-0.16%)、S&P500も0.38%安とともに4営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.13%安と小幅に2営業日続落した。

 今晩は引き続き上値の重い展開か。今週は金融政策の見通しを巡り、木曜日に発表される1月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まっており、米連邦準備理事会(FRB)が注視するインフレ指標の発表待ちの展開となりそうだ。今晩は1月耐久財受注、12月ケースシラー20住宅価格指数、2月消費者信頼感指数などの経済指標が発表予定で、指標結果を受けた米10年債利回りの動向をにらんだ神経質な展開となりそうだ。決算発表は寄り前に小売りのロウズ、ターゲットが発表予定で、消費動向をめぐり決算やガイダンスが注目される。

 今晩は主要な米経済指標は1月耐久財受注、12月ケースシラー20住宅価格指数、2月消費者信頼感指数など。このほか、バーFRB副議長の講演も予定されている。企業決算は寄り前にアメリカン・タワー、ノルウェー・クルーズ・ライン、ロウズ、ターゲット、引け後にファースト・ソーラー 、アジレント・テクノロジー、イーベイなどが発表予定。
(執筆:2月27日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。