ロンドン為替見通し=英独の経済指標を見極めながら米2月インフレ指標を待つ展開か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、2月独消費者物価指数(CPI)改定値を見極め、ポンドドルは2月英雇用統計やマン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演を見極めながら、米2月消費者物価指数(CPI)を待つ展開となる。

 2月独消費者物価指数(CPI)改定値は前月比+0.4%/前年比+2.5%と予想されている。ユーロ圏のインフレ率の鈍化が警戒されている中、下方修正には警戒しておきたい。ユーロ圏の2月CPI速報値は、前年比+2.6%まで低下していた。

 2月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)や11-1月英失業率(ILO方式、予想:3.8%)では、昨年後半にテクニカル・リセッション(景気後退)入りした英国の今年第1四半期の雇用情勢を見極めることになる。

 また、マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演では、2月のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)で5.50%への利上げを主張したタカ派の急先鋒としての見解が見込まれている。マンMPC委員は、これまでの20回の投票で、18回の利上げを主張、据え置きは2回に過ぎない。

 OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、イングランド銀行(BOE)の利下げ開始時期は8月と見込まれている。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1046ドル(1/2高値)
・ユーロ円:161.87円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2894ドル(3/8高値)
・ポンド円:189.58円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0849ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:159.00円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.2713ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:186.88円(2/8安値)


(山下)
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