ロンドン為替見通し=欧英高官発言に留意しつつも米雇用統計待ちの様相か

 ロンドンタイムは序盤16時45分に12月仏鉱工業生産(予想:前月比+0.2%)の発表はあるものの、為替の大きな動意につながりにくいだろう。昨日「中立金利への引き下げは段階的に行われる」と述べたセンテノ・ポルトガル中銀総裁の講演や、ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストの講演内容には一応留意したい。
 政策金利が5.25%と高水準ながら据え置きが続くなかピル委員は「インフレ退治の手は緩めない」などと発言していたこともあった。「2人が0.25%の利上げ、1人が0.25%の利下げを主張」と、2008年以降で最も意見が分かれたとされる昨日の英金融政策委員会(MPC)会合こなした後を受け、どのような見解を示すが注目となる。

 ただ、本日の為替を大きく左右するのはNY勢の動き出しにかけて発表となる米雇用統計を受けたドル相場の行方だろう。NY入り前は材料をこなしつつも限られたレンジにとどまりやすいかもしれない。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1月15日高値1.0968ドル。
・ポンドドル:昨年12月28日高値1.2827ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:昨日1日安値1.0780ドル。
・ポンドドル:やはり昨日1日安値の1.2625ドル。

(関口)
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