NYマーケットダイジェスト・13日 株まちまち・金利上昇・円もみ合い
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.76円(前営業日比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.77円(△0.42円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0948ドル(△0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:39043.32ドル(△37.83ドル)
ナスダック総合株価指数:16177.77(▲87.87)
10年物米国債利回り:4.19%(△0.04%)
WTI原油先物4月限:1バレル=79.72ドル(△2.16ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2180.8ドル(△14.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 7.1% 9.7%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。日本時間夕刻に一時148.05円まで上昇した影響が残った。ただ、前日の高値148.12円が目先レジスタンスとして意識されると徐々に上値を切り下げる展開に。日銀の早期政策修正観測が高まる中、円買い・ドル売りが入りやすい面もあり、2時過ぎには147.46円付近まで下押しした。
なお、日経新聞が報じたところによると、日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する。2024年の賃上げ率は昨年を上回る見通しで、2%の物価目標を安定的に達成できる確度が高まったという。
もっとも、引けにかけては再び強含んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.19%台まで上昇すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。
・ユーロドルは上昇。本日は主要な米経済指標の発表がなく、明日14日に発表される2月米卸売物価指数(PPI)や同月小売売上高などインフレや個人消費の動向を示す指標待ちの状態となり、しばらくは大きな方向感が出なかった。
米30年債入札が「好調」だったことが伝わると、米長期金利が上昇幅を縮めたためドル売りが進行。2時過ぎに一時1.0964ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利が再び上昇すると1.0946ドル付近まで上値を切り下げた。
なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利の運営枠組みの見直しを発表。銀行が中銀からお金を借りる際の金利条件の変更などを含むが、市場では「政策金利の見通しに影響を及ぼすものではない」と受け止められ、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は続伸。ただ、NY市場に限れば161円台後半での狭いレンジ取引に終始した。21時過ぎに一時161.95円と日通し高値を付けたあとは、新規材料難から様子見ムードが広がり161円台後半でのもみ合いとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待から買いが入った。ただ、米長期金利が上昇し投資家心理の重しとなったため、指数は下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。米長期金利が上昇したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。明日14日の2月米PPIや同月小売売上高など、米重要指標の発表を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。なお、この日実施された30年債入札は「好調」と受け止められたものの、相場の反応は限られた。
・原油先物相場は5日ぶりに反発。この日発表された米エネルギー省(EIA)週間石油在庫にて原油在庫が減少したことが明らかとなり、需給の引き締まりが意識されて買いが優勢となった。
・金先物相場は反発。不安定な中東情勢を背景に、安全資産とされる金に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.76円(前営業日比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.77円(△0.42円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0948ドル(△0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:39043.32ドル(△37.83ドル)
ナスダック総合株価指数:16177.77(▲87.87)
10年物米国債利回り:4.19%(△0.04%)
WTI原油先物4月限:1バレル=79.72ドル(△2.16ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2180.8ドル(△14.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 7.1% 9.7%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。日本時間夕刻に一時148.05円まで上昇した影響が残った。ただ、前日の高値148.12円が目先レジスタンスとして意識されると徐々に上値を切り下げる展開に。日銀の早期政策修正観測が高まる中、円買い・ドル売りが入りやすい面もあり、2時過ぎには147.46円付近まで下押しした。
なお、日経新聞が報じたところによると、日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する。2024年の賃上げ率は昨年を上回る見通しで、2%の物価目標を安定的に達成できる確度が高まったという。
もっとも、引けにかけては再び強含んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.19%台まで上昇すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。
・ユーロドルは上昇。本日は主要な米経済指標の発表がなく、明日14日に発表される2月米卸売物価指数(PPI)や同月小売売上高などインフレや個人消費の動向を示す指標待ちの状態となり、しばらくは大きな方向感が出なかった。
米30年債入札が「好調」だったことが伝わると、米長期金利が上昇幅を縮めたためドル売りが進行。2時過ぎに一時1.0964ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利が再び上昇すると1.0946ドル付近まで上値を切り下げた。
なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利の運営枠組みの見直しを発表。銀行が中銀からお金を借りる際の金利条件の変更などを含むが、市場では「政策金利の見通しに影響を及ぼすものではない」と受け止められ、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は続伸。ただ、NY市場に限れば161円台後半での狭いレンジ取引に終始した。21時過ぎに一時161.95円と日通し高値を付けたあとは、新規材料難から様子見ムードが広がり161円台後半でのもみ合いとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待から買いが入った。ただ、米長期金利が上昇し投資家心理の重しとなったため、指数は下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。米長期金利が上昇したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。明日14日の2月米PPIや同月小売売上高など、米重要指標の発表を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。なお、この日実施された30年債入札は「好調」と受け止められたものの、相場の反応は限られた。
・原油先物相場は5日ぶりに反発。この日発表された米エネルギー省(EIA)週間石油在庫にて原油在庫が減少したことが明らかとなり、需給の引き締まりが意識されて買いが優勢となった。
・金先物相場は反発。不安定な中東情勢を背景に、安全資産とされる金に買いが入った。
(中村)