NYマーケットダイジェスト・15日 株安・金利上昇・円安
(15日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.04円(前営業日比△0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.31円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0889ドル(△0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:38714.77ドル(▲190.89ドル)
ナスダック総合株価指数:15973.18(▲155.35)
10年物米国債利回り:4.31%(△0.02%)
WTI原油先物4月限:1バレル=81.04ドル(▲0.22ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2161.5ドル(▲6.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲20.9 ▲2.4
2月米輸入物価指数(前月比) 0.3% 0.8%
2月米鉱工業生産(前月比) 0.1% ▲0.5%・改
設備稼働率 78.3% 78.3%・改
3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
76.5 76.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。今週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで、米利下げ先送り観測が高まる中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3182%前後まで上昇。日米金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢となり、1時過ぎに一時149.17円と日通し高値を付けた。
複数のメディアが「日銀が来週18-19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利を解除する見通し」と報じたことで、日銀の政策修正観測は一段と強まったが、「政策修正は織り込み済み」との見方から円買いでの反応は限定的だった。「日銀はマイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持する」との思惑から円売りが出やすい面もあった。
・ユーロ円は反発。日銀がマイナス金利を解除するとの観測が一段と強まったものの、マイナス金利解除後も緩和的な金融環境が維持されるとの思惑が円売りを誘った。1時過ぎに一時162.40円と本日高値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時190.03円、豪ドル円は97.97円、カナダドル円は110.30円、スイスフラン円は168.83円まで値を上げたほか、メキシコペソ円は8.93円と2008年10月以来の高値を更新した。
・ユーロドルは小反発。欧州時間に一時1.0900ドルと日通し高値を付けたものの、NY時間に入ると徐々に上値を切り下げた。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が後ずれするとの観測が強まる中、米長期金利が上昇しユーロ売り・ドル買いを誘った。1時前には1.0881ドル付近まで下押しした。
もっとも、今日の安値はアジア時間に付けた1.0873ドルで値幅は0.0027ドル程度と小さかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。今週発表された米物価指標の上振れを受けて、米利下げ先送り観測が高まると米長期金利が上昇。ハイテク株を中心に株式の相対的な割高感が意識され、売りが広がった。指数は一時280ドル超下落する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。エヌビディアは終盤失速したものの、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やテスラは値を上げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは5日続落。今週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで米利下げ先送り観測が高まり、この日も売りを促した。利回りは一時4.3182%前後と2月27日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。前日に約4カ月ぶり高値を付けており、週末を前に利益確定の売りが出た模様である。
・金先物相場は続落。米利下げ先送り観測を背景として米長期金利が上昇する中、金利のつかない金の投資妙味が薄れ、軟調に推移した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.04円(前営業日比△0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.31円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0889ドル(△0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:38714.77ドル(▲190.89ドル)
ナスダック総合株価指数:15973.18(▲155.35)
10年物米国債利回り:4.31%(△0.02%)
WTI原油先物4月限:1バレル=81.04ドル(▲0.22ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2161.5ドル(▲6.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲20.9 ▲2.4
2月米輸入物価指数(前月比) 0.3% 0.8%
2月米鉱工業生産(前月比) 0.1% ▲0.5%・改
設備稼働率 78.3% 78.3%・改
3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
76.5 76.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。今週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで、米利下げ先送り観測が高まる中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3182%前後まで上昇。日米金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢となり、1時過ぎに一時149.17円と日通し高値を付けた。
複数のメディアが「日銀が来週18-19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利を解除する見通し」と報じたことで、日銀の政策修正観測は一段と強まったが、「政策修正は織り込み済み」との見方から円買いでの反応は限定的だった。「日銀はマイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持する」との思惑から円売りが出やすい面もあった。
・ユーロ円は反発。日銀がマイナス金利を解除するとの観測が一段と強まったものの、マイナス金利解除後も緩和的な金融環境が維持されるとの思惑が円売りを誘った。1時過ぎに一時162.40円と本日高値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時190.03円、豪ドル円は97.97円、カナダドル円は110.30円、スイスフラン円は168.83円まで値を上げたほか、メキシコペソ円は8.93円と2008年10月以来の高値を更新した。
・ユーロドルは小反発。欧州時間に一時1.0900ドルと日通し高値を付けたものの、NY時間に入ると徐々に上値を切り下げた。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が後ずれするとの観測が強まる中、米長期金利が上昇しユーロ売り・ドル買いを誘った。1時前には1.0881ドル付近まで下押しした。
もっとも、今日の安値はアジア時間に付けた1.0873ドルで値幅は0.0027ドル程度と小さかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。今週発表された米物価指標の上振れを受けて、米利下げ先送り観測が高まると米長期金利が上昇。ハイテク株を中心に株式の相対的な割高感が意識され、売りが広がった。指数は一時280ドル超下落する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。エヌビディアは終盤失速したものの、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やテスラは値を上げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは5日続落。今週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで米利下げ先送り観測が高まり、この日も売りを促した。利回りは一時4.3182%前後と2月27日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。前日に約4カ月ぶり高値を付けており、週末を前に利益確定の売りが出た模様である。
・金先物相場は続落。米利下げ先送り観測を背景として米長期金利が上昇する中、金利のつかない金の投資妙味が薄れ、軟調に推移した。
(中村)