NYマーケットダイジェスト・22日 ナスダック最高値・金利低下・ユーロ安
(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.41円(前営業日比▲0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.67円(▲0.99円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0808ドル(▲0.0052ドル)
ダウ工業株30種平均:39475.90ドル(▲305.47ドル)
ナスダック総合株価指数:16428.82(△26.98)
10年物米国債利回り:4.19%(▲0.08%)
WTI原油先物5月限:1バレル=80.63ドル(▲0.44ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2160.0ドル(▲24.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは続落。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの観測を背景に、この日もユーロ売りが続いた。欧州時間発表の3月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことが分かると1.0832ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。買い戻しが一巡すると再び上値が重くなり、4時30分前に一時1.0802ドルと1日以来の安値を付けた。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「おそらく初回の利下げは夏季休暇前になる」「利下げが早すぎた例をこれまでに見てきている」などと述べた一方、シクルーナ・マルタ中銀総裁は「早ければ4月に利下げに踏み切る可能性を排除すべきではない」などと語った。
・ドル円は9日ぶりに反落。2022年10月21日の高値151.95円やノックアウトオプションが観測されている152.00円手前で上値の重さを確認したこともあって、利食い売りなどが出た。市場では「前日まで8日続伸した反動で週末を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれ、21時30分前に一時151.01円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。対ユーロ中心にドル買いが優勢になると、円に対してもドル高が進んだため、151.48円付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は続落。前日の英中銀(BOE)やスイス国立銀行(中央銀行、SNB)の金融政策公表後に、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まったことからユーロ売りが出やすい地合いとなった。24時前には一時163.49円と本日安値を更新した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時6万2614ドル前後まで下落したほか、対円では948万円台まで売られた。市場では「ビットコインを裏付けとする上場投資信託(ETF)から資金が大量流出してることが背景。値下がりはまだ続く」と警鐘を鳴らす向きもあった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。決算内容が嫌気されたナイキが6%超下落したことも相場の押し下げ要因。ゴールドマン・サックスやキャタピラー、ビザなども売られ、相場の重しとなった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、史上最高値で取引を終えた。エヌビディアなど半導体株の一角が買われた。
・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。欧州債相場の上昇を受けて米国債にも買いが波及した。市場では「直近のインフレ統計が上振れしたにもかかわらず、米連邦準備理事会(FRB)が6月に利下げを開始するとの見方が再び強まった」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続落。ブリンケン米国務長官が「ハマスとイスラエルの溝は埋まってきている」と発言し、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給に対する過度な不安が後退した。
・金先物相場は3日ぶりに反落。足もとの相場上昇に対する利食い売りが相場を主導した。外国為替市場でのドル高を受けてドル建てで取引される金の割高感が意識された面もあった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.41円(前営業日比▲0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.67円(▲0.99円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0808ドル(▲0.0052ドル)
ダウ工業株30種平均:39475.90ドル(▲305.47ドル)
ナスダック総合株価指数:16428.82(△26.98)
10年物米国債利回り:4.19%(▲0.08%)
WTI原油先物5月限:1バレル=80.63ドル(▲0.44ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2160.0ドル(▲24.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは続落。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの観測を背景に、この日もユーロ売りが続いた。欧州時間発表の3月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことが分かると1.0832ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。買い戻しが一巡すると再び上値が重くなり、4時30分前に一時1.0802ドルと1日以来の安値を付けた。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「おそらく初回の利下げは夏季休暇前になる」「利下げが早すぎた例をこれまでに見てきている」などと述べた一方、シクルーナ・マルタ中銀総裁は「早ければ4月に利下げに踏み切る可能性を排除すべきではない」などと語った。
・ドル円は9日ぶりに反落。2022年10月21日の高値151.95円やノックアウトオプションが観測されている152.00円手前で上値の重さを確認したこともあって、利食い売りなどが出た。市場では「前日まで8日続伸した反動で週末を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれ、21時30分前に一時151.01円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。対ユーロ中心にドル買いが優勢になると、円に対してもドル高が進んだため、151.48円付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は続落。前日の英中銀(BOE)やスイス国立銀行(中央銀行、SNB)の金融政策公表後に、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まったことからユーロ売りが出やすい地合いとなった。24時前には一時163.49円と本日安値を更新した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時6万2614ドル前後まで下落したほか、対円では948万円台まで売られた。市場では「ビットコインを裏付けとする上場投資信託(ETF)から資金が大量流出してることが背景。値下がりはまだ続く」と警鐘を鳴らす向きもあった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。決算内容が嫌気されたナイキが6%超下落したことも相場の押し下げ要因。ゴールドマン・サックスやキャタピラー、ビザなども売られ、相場の重しとなった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、史上最高値で取引を終えた。エヌビディアなど半導体株の一角が買われた。
・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。欧州債相場の上昇を受けて米国債にも買いが波及した。市場では「直近のインフレ統計が上振れしたにもかかわらず、米連邦準備理事会(FRB)が6月に利下げを開始するとの見方が再び強まった」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続落。ブリンケン米国務長官が「ハマスとイスラエルの溝は埋まってきている」と発言し、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給に対する過度な不安が後退した。
・金先物相場は3日ぶりに反落。足もとの相場上昇に対する利食い売りが相場を主導した。外国為替市場でのドル高を受けてドル建てで取引される金の割高感が意識された面もあった。
(中村)