東京外国為替市場概況・10時 ユーロ円、底堅い

 1日の東京外国為替市場でユーロ円は底堅い。10時時点では163.35円とニューヨーク市場の終値(163.25円)と比べて10銭程度のユーロ高水準だった。ダウ先物が先導するかたちになり、株式先物市場が上昇し始めるとクロス円全体に買いが入りユーロ円は先週高値に並ぶ163.43円、ポンド円は191.36円、豪ドル円は98.95円まで買いが先行した。330円近く上昇した日経平均株価がマイナスに転じると、クロス円もやや伸び悩む場面もあったが、東京仲値にかけては円売りが優勢となったことで底堅さを維持した。

 ドル円はもみ合い。10時時点では151.37円とニューヨーク市場の終値(151.35円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。クロス円の上昇に連れて151.43円まで強含んだ。しかし、日経平均が伸び悩んだことや、時間外の米長期金利が低下して始まったことが重しになり151.25円前後まで戻した。ただ、東京仲値が不足となったこともあり下押しも限られ、151円前半でのもみ合いとなっている。
 なお、3月調査の日銀短観では、大企業製造業と非製造業の業況判断DIは市場予想を上振れたが、一方で6月見込みはそれぞれ下振れ、まちまちな結果となった。

 ユーロドルは小高い。10時時点では1.0791ドルとニューヨーク市場の終値(1.0786ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の買いや時間外の米長期金利が低下して始まると、ユーロドルは1.0799ドルまでじり高になった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.23円 - 151.43円
ユーロドル:1.0784ドル - 1.0799ドル
ユーロ円:163.20円 - 163.43円


(松井)
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