NYマーケットダイジェスト・9日 株底堅い・金利低下・原油安・金最高値
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.76円(前営業日比▲0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.80円(▲0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0857ドル(▲0.0002ドル)
ダウ工業株30種平均:38883.67ドル(▲9.13ドル)
ナスダック総合株価指数:16306.64(△52.68)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.06%)
WTI原油先物5月限:1バレル=85.23ドル(▲1.20ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2362.4ドル(△11.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに小反落。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、「日銀は今月25-26日に開く金融政策決定会合で、2024年度の物価見通しの上方修正を議論する公算が大きい」との一部報道が伝わると、円買い・ドル売りが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.35%台まで低下したことも相場の重しとなり、23時30分過ぎに一時151.57円と日通し安値を付けた。
ただ、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる中、押し目を拾いたい向きは多く下押しは限定的だった。前日の安値151.57円が目先サポートとして働いた面もあり、引けにかけては151.79円付近まで下げ渋った。市場では「3月米消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控えて、やや神経質な動きとなった」との声が聞かれた。
・ユーロドルはほぼ横ばい。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢になると22時30分過ぎに一時1.0885ドルと日通し高値を付けたものの、ユーロ円の下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが出ると、4時過ぎに1.0848ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は3日ぶりに小反落。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると22時前に一時165.17円と日通し高値を付けたものの、3月20日に付けた2008年以来の高値165.35円がレジスタンスとして働くと失速した。高く始まったダウ平均が一時320ドル超下落した場面ではリスク回避の円買いも入り、24時前には164.55円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続落。明日10日の3月米CPIに加えて、12日から始まる米大手銀行の決算内容を見極めたいとの雰囲気が強い中、相場は乱高下した。買い先行で始まったあとは一時320ドル超下落したものの、引けにかけては急速に下げ幅を縮めた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。明日の3月米CPIの発表を前に、持ち高調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は続落。トルコ政府がイスラエルとハマスの間での停戦まで一部製品の輸出を停止するなど、各国がイスラエルに対して緊張緩和への圧力をかけている。緊張緩和実現への見方は交錯しているものの、明日発表される米国の3月米CPI発表を前に、ポジション調整の売りも出たことが重しになり続落して引けた。
・金先物相場は3日続伸。金先物は再び史上最高値を更新し、3日続伸して引けた。金先物だけではなく、プラチナ価格も連日上げ幅を広げるなど、コモディティ価格は堅調な値動きが継続している。外貨準備のうち金への資産配分を増やしている中国やインドをはじめとした中央銀行の根強い買い意欲も支えているようだ。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.76円(前営業日比▲0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.80円(▲0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0857ドル(▲0.0002ドル)
ダウ工業株30種平均:38883.67ドル(▲9.13ドル)
ナスダック総合株価指数:16306.64(△52.68)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.06%)
WTI原油先物5月限:1バレル=85.23ドル(▲1.20ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2362.4ドル(△11.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに小反落。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、「日銀は今月25-26日に開く金融政策決定会合で、2024年度の物価見通しの上方修正を議論する公算が大きい」との一部報道が伝わると、円買い・ドル売りが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.35%台まで低下したことも相場の重しとなり、23時30分過ぎに一時151.57円と日通し安値を付けた。
ただ、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる中、押し目を拾いたい向きは多く下押しは限定的だった。前日の安値151.57円が目先サポートとして働いた面もあり、引けにかけては151.79円付近まで下げ渋った。市場では「3月米消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控えて、やや神経質な動きとなった」との声が聞かれた。
・ユーロドルはほぼ横ばい。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢になると22時30分過ぎに一時1.0885ドルと日通し高値を付けたものの、ユーロ円の下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが出ると、4時過ぎに1.0848ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は3日ぶりに小反落。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると22時前に一時165.17円と日通し高値を付けたものの、3月20日に付けた2008年以来の高値165.35円がレジスタンスとして働くと失速した。高く始まったダウ平均が一時320ドル超下落した場面ではリスク回避の円買いも入り、24時前には164.55円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続落。明日10日の3月米CPIに加えて、12日から始まる米大手銀行の決算内容を見極めたいとの雰囲気が強い中、相場は乱高下した。買い先行で始まったあとは一時320ドル超下落したものの、引けにかけては急速に下げ幅を縮めた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。明日の3月米CPIの発表を前に、持ち高調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は続落。トルコ政府がイスラエルとハマスの間での停戦まで一部製品の輸出を停止するなど、各国がイスラエルに対して緊張緩和への圧力をかけている。緊張緩和実現への見方は交錯しているものの、明日発表される米国の3月米CPI発表を前に、ポジション調整の売りも出たことが重しになり続落して引けた。
・金先物相場は3日続伸。金先物は再び史上最高値を更新し、3日続伸して引けた。金先物だけではなく、プラチナ価格も連日上げ幅を広げるなど、コモディティ価格は堅調な値動きが継続している。外貨準備のうち金への資産配分を増やしている中国やインドをはじめとした中央銀行の根強い買い意欲も支えているようだ。
(中村)