12日香港株=続落して始まるか、米長期金利の上昇が重荷

 12日の香港市場は続落して始まるか。米長期金利の上昇を受け、中国が追加利下げなどによる金融緩和をしにくくなるとの見方から売りが先行しそうだ。11日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日比0.04%高い4.59%で終え、2023年11月中旬以来の高水準となった。

 もっとも、中国が打ち出す設備更新や消費財の買い換え促進政策などへの期待が根強いなか、下値は限られると予想する。ハンセン指数が心理的節目の17000ポイントを割り込むと下げ渋る展開があり得るだろう。また、きょう発表される中国の3月の貿易統計が注目の材料となる。

 11日のNY株式相場はダウが小幅に4日続落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は反発し、3週ぶりに終値の過去最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)がそろって香港終値を下回って終えた。
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