東京外国為替市場概況・17時 ユーロドル、軟調

 12日午後の東京外国為替市場でユーロドルは軟調。17時時点では1.0684ドルと15時時点(1.0711ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)による利下げが現実味を帯びつつあるなか、ユーロ売りが優勢となった。目先の下値めどとされた2月14日安値1.0695ドルを下抜けると、昨年11月以来の安値となる1.0675ドルまで下落幅を広げた。

 ユーロ円は弱含み。17時時点では163.73円と15時時点(164.10円)と比べて37銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルに引きずられ164円を割り込むと、163.62円まで下値を広げた。
 
 なお、スウェーデン・クローナ(SEK)への売りも強まり、対円では14.28円付近から14.18円まで下げ足を速めた。ユーロSEKも11.50SEK前後から一時11.54SEK後半までクローナ安が進んだ。この日発表された3月スウェーデン消費者物価指数(CPI)が前月比・前年比ともに市場予想を下回った影響を受けた。

 ドル円は上昇一服。17時時点では153.24円と15時時点(153.20円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。対欧州通貨でドル高が進行した流れに沿って、153.39円と1990年6月以来の高値を更新。もっとも、時間外の米10年債利回りが低下したことが重しとなり、一巡後は153.20円台で伸び悩んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.97円 - 153.39円
ユーロドル:1.0675ドル - 1.0730ドル
ユーロ円:163.62円 - 164.47円


(小針)
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