NY株見通し-今週はゴールドマンなどの決算発表や小売売上高などの経済指標に注目

 今週のNY市場は決算発表や経済指標に注目。先週はダウ平均が2.37%安、S&P500が1.56%安とともに2週続落し、ナスダック総合は0.45%安と3週続落した。10日水曜日に発表された米3月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなり、12日に金曜日に発表された3月輸入物価や4月ミシガン大期待インフレ率も予想を上回る伸びとなったことで、インフレ長期化懸念や利下げ先送り見通しが強まった。中東の地政学リスクが意識されたことや、第1四半期決算を発表したJPモルガン・チェースなどの大手金融機関が軒並み安となったこともセンチメントの悪化につながった。週末の動きではイランがイスラエルに向けて大量のミサイルやドローンなどを発射した。ただ、大半は米国やイスラエルが迎撃に成功したと報じられたほか、イランも事前に周辺国に通告し、攻撃は抑制的だったとした。

 今週は中東の地政学リスクが引き続き意識されるほか、発表が本格化する米企業の第1四半期決算発表や3月小売売上高などの経済指標が焦点となりそうだ。決算発表はゴールドマン・サックス(月曜日)、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、ユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン(以上火曜日)、トラベラーズ、プロロジス、CSX(以上水曜日)、ネットフリックス、D.R.ホートン(以上木曜日)、プロクター・アンド・ギャンブル、SLB、アメリカン・エキスプレス(以上金曜日)などS&P500採用の約40銘柄が発表し、決算やガイダンスが注目される。経済指標では月曜日に3月小売売上高が発表され、インフレが続く中での個人消費の動向が注目される。このほかの経済指標は4月NY連銀製造業業況指数、3月住宅着工件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、3月中古住宅販売件数など。

 今晩の米経済指標・イベントは4月NY連銀製造業業況指数、3月小売売上高など。企業決算は寄り前にゴールドマン、チャールズ・シュワブなどが発表予定。(執筆:4月15日、14:00)
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