欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、堅調

 16日の欧州外国為替市場でドル円は堅調。22時時点では154.64円と20時時点(154.59円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。米国の3月の住宅着工件数、建設許可件数が予想比下振れし、やや売りに押される場面が見られた。ただ、22時過ぎにジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長の「インフレ長期化なら高金利の維持も長期化へ」「金利据え置きでもインフレ低下を予想」などの発言を受けて、米長期金利が再び上昇し、ドル円は154.75円と1990年6月以来の高値を記録した。

 ユーロドルは小高い。22時時点では1.0639ドルと20時時点(1.0626ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ高水準だった。米国の住宅指標に反応して1.0654ドルまで上昇して日通し高値を更新したが、ジェファーソンFRB副議長の発言を受けて伸び悩んだ。

 ユーロ円は強含み。22時時点では164.52円と20時時点(164.27円)と比べて25銭程度のユーロ高水準だった。時間外のダウ平均先物が堅調に推移したほか、ユーロドルの上昇もあり、164.68円まで上昇した。

 カナダドルは軟調。3月カナダ消費者物価指数(CPI)の前月比が予想を下回ったことから、直後の市場はカナダドル売りで反応すると、対ドルで1.3825カナダドルまで、対円では111.80円台まで、カナダドル安となった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.14円 - 154.75円
ユーロドル:1.0602ドル - 1.0654ドル
ユーロ円:163.68円 - 164.68円


(川畑)
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