19日香港株=反落して始まるか、米利下げ期待が後退

 19日の香港市場は反落して始まるか。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの観測が広がり、投資家が運用リスクを取りにくいだろう。18日発表の米経済指標が景気の底堅さを示した上、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁などFRB高官からタカ派発言が相次ぎ、利下げ期待が一段と後退。米長期金利の指標である米10年債利回りは前日の4.58%台から4.63%台に上昇した。

 中国と米国の対立激化への懸念もくすぶる。ロイター通信によると、米政府から圧力を受けたメキシコ政府が今年1月、電気自動車(EV)メーカーのBYD(01211)に同国進出を促す優遇措置を提供しないと通告した。一方、米通商代表部(USTR)のタイ代表は17日、国内産業を中国の補助金付きEVから守るために「断固たる」行動が必要になると強調した。

 18日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が反発した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は5日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)と保険大手のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、JDドットコム(09618)、HSBC(00005)が上回って引けた。
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