ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、じり高

 19日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはじり高。24時時点では1.0669ドルと22時時点(1.0665ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。アジア市場では中東情勢の緊迫が投資家心理を冷やしたものの、「イスラエルの攻撃を受けたイランは再攻撃に慎重な姿勢を示している」との報道も伝わっており、投資家の過度なリスク回避姿勢はいったん落ち着いた。中東情勢を巡る懸念が和らぐと、ユーロ買い・ドル売りがじわりと強まり一時1.0677ドルと日通し高値を更新した。なお、下落して始まった英国やフランスの株価指数は上げに転じた。

 ユーロ円はやや強含み。24時時点では164.93円と22時時点(164.81円)と比べて12銭程度のユーロ高水準。中東の地政学リスクを背景にとしたリスク・オフの動きがひとまず後退すると、じり高の展開となった。24時前には一時165.03円と日通し高値を更新した。

 ドル円は小幅高。24時時点では154.59円と22時時点(154.53円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。オセアニア時間に付けた日通し高値154.67円に接近したものの、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、前日の高値154.68円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。市場では「16日に付けた34年ぶりの高値154.79円や大量のノックアウトオプションが観測されている155.00円がレジスタンスとして意識される」との声も聞かれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.59円 - 154.67円
ユーロドル:1.0611ドル - 1.0677ドル
ユーロ円:163.02円 - 165.03円


(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。