26日香港株=反落して始まるか、米利下げ開始時期の後ずれを懸念

 26日の香港市場は反落して始まるか。前日はハンセン指数が4日続伸し、終値ベースで昨年11月28日以来の高値を連日で更新しただけに、利益確定売りが出やすい。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの観測が広がり、投資家が運用リスクを取りにくくなるだろう。25日発表の米経済指標がインフレ圧力の根強さを示し、米長期金利の指標である米10年債利回りは前日比0.06%高い4.70%で終えた。

 2024年1-3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.6%増と、市場予想(2.4%増)を下回った。一方、個人消費支出(PCE)物価指数でエネルギー・食品を除いたコア指数の伸びが前期比年率3.7%と、23年10-12月期(2.0%)から加速した。

 もっとも、25日のNY市場ではダウ平均が続落してハイテク株主体のナスダック総合も4日ぶりに反落したものの、エヌビディアなどの半導体株が反発し、ITセクターは上昇している。香港市場でもハイテク株が買われ、相場を下支えする展開がありそうだ。25日の香港株の米国預託証券(ADR)は、電気自動車の理想汽車(02015)、中国4大商業銀行の中国銀行(03988)、香港コングロマリットの長江和記実業(00001)が香港終値を下回った半面、大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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