20日香港株=続伸して始まるか、中国の住宅在庫買い取り方針が支え

 週明け20日の香港市場は続伸して始まるか。中国政府が前週末、不動産デベロッパーが抱える住宅在庫を地方政府が買い取る方針を明らかにしたことで、買い安心感が広がると予想する。地方政府が管轄する国有企業が売れ残りの商品住宅(不動産会社が開発し、市場で販売する物件)の一部を購入し、低所得者向け住宅として提供する。不動産会社が取得したものの開発が進んでいない土地を地方政府が買い戻すことも認める。

 もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。前週末のハンセン指数終値は約9カ月半ぶりの高値とあって、いったん利益を確定する売りが出やすい。米長期金利の上昇も運用リスクを取りにくくするだろう。17日のNY債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.05%高い4.42%で終えた。

 17日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が反発し、終値で初めて4万米ドルを突破した。半面、来週決算を発表するエヌビディアなどハイテク株の一角が下落しナスダック総合が小幅に続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)が香港終値を上回って引けた。
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