2日香港株=堅調か、連休中の本土株高や中国の景況感改善を好感

 連休明け2日の香港市場は堅調か。香港市場が休場だった3月29日と4月1日の本土株高が支えになりそうだ。本土市場で上海総合指数は1日まで3営業日続伸となり、終値ベースで3月20日以来、約2週間ぶりの高値を更新した。官民発表の2024年3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がいずれも市場予想を上回り、景況判断の分かれ目となる50を上回ったことが好感された。中国当局の政策支援も材料視された。国務院国有資産監督管理委員会が新分野と新チャネルを切り開く企業を育成し、次代の成長を支える「新質生産力」の発展につなげようと、「啓航企業」の第1陣を選定したと伝わった。

 もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。米利上げ観測の後退が重荷となるだろう。週末にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「利下げを急ぐ必要がない」と発言し、米10年債利回りが上昇した。今週は3月の米雇用統計など重要指標の発表を控えており、様子見気分も上値を抑えそうだ。

 1日のNY市場でダウ平均は240米ドル安と3営業日ぶりに反落。一方、アルファベットとメタプラットフォームズが買われ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回った半面、中国建設銀行(00939)が下回って引けた。
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