29日香港株=軟調か、米PCE価格指数や中国製造業PMIの発表の前に様子見

 29日の香港市場は軟調か。米金融政策の見通しを巡り、米連邦準備理事会(FRB)が注視する1月PCE価格指数の発表を香港時間きょう夜に控え、投資家は積極的にリスクを取りにくいだろう。中国本土では2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は3月1日に発表される予定で、様子見気分が広がりそうだ。

 一方、中国当局の景気対策や相場対策に対する期待は根強い。3月の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)を前に、政策期待が引き続き地合いを支えると予想する。また、業績や見通しを受けた個別物色も活発になりそうだ。前日大引け後に信義ガラス(00868)、信義光能(00968)、百度(09888)などが決算を発表した。きょうはネットイース(09999)、香港証券取引所(00388)などが決算を発表する予定。

 28日のNY市場でダウ平均は小幅に3日続落。PCE価格指数がインフレ圧力の強まりを示すことへの警戒感が重荷となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、AIAグループ(01299)などが下回って引けた。
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