30日香港株=神経質な展開か、11月の中国製造業PMIに注目

 30日の香港市場は神経質な展開か。中国の景気減速が懸念されるなか、日本時間の午前10時30分に中国国家統計局と中国物流採購聯合会が発表する11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)に注目が集まりそうだ。市場コンセンサス予想は49.7、前月実績は49.5。結果によっては相場の波乱要因となる可能性がある。

 29日の香港市場でハンセン指数が大幅に4日続落し、終値は10月24日以来、およそ1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、割安感の強まった銘柄を買い戻す動きが入りやすいだろう。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ局面が終了したとの観測が強まるなか、米長期金利が低下したことも支援材料になりそうだ。

 29日のNY市場でダウ平均は小幅に続伸。利益確定売りが上値を抑えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。
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