31日香港株=神経質な展開か、10月の中国製造業PMIに注目

 31日の香港市場は神経質な展開か。きょうは日本時間の午前10時30分に中国国家統計局と中国物流採購聯合会が2023年10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。市場コンセンサス予想と前月実績はともに50.2。結果によっては相場の波乱要因となる可能性もある。なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表、米10月雇用統計の発表など注目イベントが続く。

 四半期決算を手掛かりとする個別物色が引き続き活発に行われるだろう。30日大引け後にハンセン指数構成銘柄のBYD(01211)、ペトロチャイナ(00857)、中銀香港(02388)、中国銀行(03988)、海爾智家(06690)などが2023年7-9月期決算を発表した。

 30日のNY市場でダウ平均は前週末比511米ドル高と4営業日ぶりに大幅に反発した。売られすぎが意識されるなか、自律反発を狙った買いが集まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではアジア生保のAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、欧州金融大手のHSBC(00005)や、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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