29日香港株=もみ合う展開か、6月中国製造業PMIの発表を前に様子見

 29日の香港市場はもみ合う展開か。中国経済の先行き不安が根強いなか、6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表をあすに控え、様子見ムードが強まりそうだ。

 米利上げ継続懸念や、人民元安を受けた中国からの資金流出への警戒感が引き続き重荷になりそうだ。欧州中央銀行(ECB)のECBフォーラムでパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がインフレについて「想定していたよりもしつこい」と述べた。利上げを1会合置きではなく、連続で実施する可能性があるとも指摘した。一方、中国の内需振興策への期待が引き続き下値を支えるだろう。

 前日のNY市場でダウ平均は74米ドル安と反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、アリババ集団(09988)やテンセント(00700)、AIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)が下回って引けた。
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