15日香港株=軟調な相場か、中国景気に先行き不透明感

 週明け15日の香港市場は軟調な相場か。中国景気の先行き不透明感が拭えないなか、中国の4月の小売売上高や鉱工業生産などの重要な経済指標の発表を16日に控え、様子見ムードが広がると予想する。前週末の米株安も投資家がリスクオフ姿勢を強める要因となるだろう。米連邦債務の上限を巡る議会の対立が解けず、米国債の債務不履行(デフォルト)が発生する懸念がくすぶる。

 もっとも、ハンセン指数は前週末に4日続落し、終値が4月25日以来およそ半月ぶりの安値圏となっただけに、割安感が強まった銘柄に買いが入って下値を支える展開がありそうだ。また、株価指数を運営するハンセン・インデックシズが12日、華潤電力控股(00836)、紫金鉱業集団(02899)、京東健康(06618)、トリップ・ドットコム(09961)をハンセン指数の構成銘柄に採用すると発表しており、きょうの値動きが注目される。

 12日のNY株式相場は、ダウ平均が小幅に5日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反落した。5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に悪化し景気減速懸念を強めたことや、ミシガン大が同時に発表した5年先期待インフレ率速報値が前月の3.0%から3.2%に上昇したことでインフレの長期化が意識されたことも重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、アジア保険株のAIAグループ(01299)が香港終値を下回って引けた。
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