1日香港株=神経質な展開か、米利上げ長期化意識も中国政策に期待

 1日の香港市場は神経質な相場か。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化が意識されるなか、米長期金利の上昇を受けた売りが重荷となりそうだ。半面、ハンセン指数は約2カ月ぶりの安値圏にあるだけに、値ごろ感に注目した買いが入りやすい。中国の全国人民代表大会(全人代)の開幕を5日に控え、景気刺激策への期待も根強い。

 決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色が引き続き活発に行われるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の創科実業(00669)とバドワイザーAPAC(01876)が2022年12月本決算を発表する。また、官民の中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)が午前に発表される。

 2月28日のNY株式相場は、ダウ平均とナスダック総合がともに反落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時、昨年11月以来となる4.0%付近まで上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)や不動産株の中国海外発展(00688)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、大型ネット株のアリババ集団(09988)が下回って引けた。


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。