1日香港株=堅調か、米利上げ縮小観測を好感 中国のコロナ規制緩和にも期待

 1日の香港市場は堅調か。米利上げ縮小観測が好感されそうだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、早ければ12月にも利上げペースを緩める可能性に言及した。物価の安定化には時間がかかるとして利上げの長期化見通しを示したものの、インフレ抑制に一定の進展があったことで利上げペースを緩めることは妥当だとした。利上げ減速期待から米長期金利が一時3.6%台前半と前日終値(3.74%)から低下した。米長期金利の低下を好感して香港市場ではハイテク株やグロース株など高PER株が買われそうだ。

 中国政府が新型コロナウイルスの感染を防ぐ行動制限などを緩和し、景気下支え策を打ち出すとの思惑買いも続く可能性がある。11月30日に広東省広州市など、全国複数の地域で地方政府が行動制限などを緩和する措置を発表しており、規制緩和の動きがさらに拡大することへの期待が広がっている。

 前日のNY市場でダウ平均は737米ドル高と続伸し、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(00700)やアリババ集団(09988)、HSBC(00005)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を210ポイント超上回って寄り付くことになる。
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