18日香港株=続伸か、米ドル高一服を好感 中国GDP発表延期に不安も

 18日の香港市場は続伸して始まるか。米ドル高の一服に伴い、香港などの新興国市場から資金が流出するとの懸念が和らいで買いが先行しそうだ。主要通貨に対するドルの強さを示すドル指数は、先週の114ポイント付近から112ポイント付近まで下落した。英国のハント財務相が17日、トラス政権が計画していた大型減税案のほぼ全てを撤回すると表明したことを受け、外国為替市場でポンドへの信頼が回復し、米ドルから資金が流出したもよう。前日の米株高も投資家心理を支えるだろう。

 ただ、買い一巡後は上値の重い展開があり得る。中国の国家発展改革委員会の趙辰昕副主任は17日の記者会見で、中国経済が「2022年7-9月期に急回復した」と述べたが、中国国家統計局は18日に予定していた7-9月の国内総生産(GDP)の公表を延期した。16-22日に中国共産党大会が開かれるなか、都合の悪い経済指標の公表を見合わせたとの疑念が市場で広がれば、地合いの悪化につながりかねない。

 17日のNY株式相場は大幅反発。バンク・オブ・アメリカなどの決算が予想を上回ったことも好感され、ドル高局面で大きく下落していた主力ハイテク株に買い戻しが入った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、英金融大手のHSBC(00005)、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、電気自動車メーカーのBYD(01211)が香港終値を上回って引けた。
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