5日香港株=軟調か、米株安や中国の景気減速懸念が重し

 週明け5日の香港市場は軟調に推移するか。2日のNY株式相場は下落。注目された米8月雇用統計で失業率が悪化したことや平均賃金の伸びが予想を下回ったことで9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ見通しがやや後退し、主要3指数はそろって大幅に上昇してスタートした。しかし、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のために長期にわたって利上げを継続するとの見方や、ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが欧州向けパイプラインの再開を延期すると発表し、欧州を中心に世界的景気悪化懸念が強まったことで投資家心理が悪化。3指数はいずれも下落して終えた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、JDドットコム(09618)やアリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。

 一方、米バイデン政権が中国のテクノロジー企業への投資を制限する方向で検討を進めていると外電が伝えており、関連銘柄に売りが出る可能性もある。また、中国では景気対策に対する期待は根強いものの、複数都市で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、防疫対策が強化されており、景気減速への警戒感が引き続き相場の重しとなりそうだ。

 なお、きょうからハンセン指数に中国神華能源(01088)、周大福珠宝(01929)、翰森製薬(03692)、百度(09888)、中国企業指数にセンスタイム(00020)がそれぞれ新たに加わる。
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