22日香港株=軟調か、米ハイテク株安を嫌気 中国の8月LPRに注目

 週明け22日の香港市場は軟調か。米株安の流れを引き継ぎ、売りが先行しそうだ。前週末のNY市場でダウ平均は292米ドル安と反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.01%安の大幅安となった。6月下旬からの上昇で高値警戒感が強まる中、バーキン米リッチモンド連銀総裁がインフレ抑制のために大幅な利上げを継続すべきと発言したことや、米10年債利回りが2.98%台に上昇したことなどでハイテク株を中心に売りが強まった。香港市場でも高PERのネット・IT株やグローズ株に売りが波及する可能性がある。

 きょう午前中には8月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。中国人民銀行(中央銀行)が8月中旬に中期貸出制度(MLF)の金利を7カ月ぶりに下げたことを受け、同金利を算出基準とするLPRも引き下げられるとの見方が広がっている。

 一方、株価指数を運営するハンセン・インデックシズは19日、四半期ごとに行っているハンセン指数の構成銘柄見直しで、新たに中国神華能源(01088)、周大福珠宝(01929)、翰森製薬(03692)、百度(09888)の4銘柄を採用した。構成銘柄の追加は9月5日に発効する。

 19日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を170ポイント超下回って寄り付くことになる。
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