3日香港株=神経質な展開か、ペロシ氏訪台で中国の対抗措置を注視

 3日の香港市場は神経質な展開か。ペロシ米下院議長の台湾訪問に対抗する中国の措置が注視されるだろう。中国人民解放軍東部戦区は2日夜から、台湾周辺で軍事演習を開始したと発表。中国国営新華社は同日、中国人民解放軍が北京時間4日から7日まで台湾を囲む6つの海域・空域で実弾射撃を含む「重要軍事演習」を行うと伝えた。台湾メディアによれば、ペロシ氏は3日に台湾を離れる。

 2日のハンセン指数は大幅に反落し、終値が5月12日以来およそ2カ月半ぶりの安値を付けただけに、割安感が強まった銘柄が買われやすい状況。半面、同日に米連邦準備理事会(FRB)高官からインフレを強く警戒する発言が相次ぎ、FRBが利上げペースを緩めるとの期待が後退。長期金利の指標となる米10年物国債利回りや米ドルの総合的な強さを示すドルインデックスが上昇したことで、香港市場からの資金流出が懸念されそうだ。

 引き続き決算発表や業績見通しを受けた個別物色が旺盛となるだろう。きょうはハンセン指数の構成銘柄となっているアリババ集団(09988)が2022年4-6月期決算、中電控股(00002)と長江インフラ(01038)が2022年6月中間決算を発表する。
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