21日香港株=軟調か、中国の大型景気刺激策への期待が後退

 21日の香港市場は軟調に推移か。中国で不動産業界の資金繰り悪化が懸念されるなか、李克強首相が財政・金融の大盤振る舞いを改めて否定したことで、投資家が運用リスクをとりにくくなるだろう。国営新華社によると、李首相は19日夜、世界経済フォーラムの企業家とのオンライン会合で「中国は高すぎる成長目標のために、超大規模な刺激措置や通貨の過剰供給などを実施したりしない」と述べ、22年の成長率が目標の「5.5%前後」から小幅に下振れしても容認する考えを示した。

 20日の米市場ではネットフリックスの好決算などを手掛かりにハイテク株が買われたが、アリババ集団(BABA)や百度(BIDU)などの中国ネット・IT株は総じて軟調だった。一方、ハンセン指数は心理的節目の21000ポイントが上値抵抗として意識されそうだ。

 20日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3株価指数がともに続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下げが目立ち、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)などの大型株がそろって香港終値を下回って終えた。
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