19日香港株=上値重いか、米株安や利益確定売りで

 19日の香港市場は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、上値の重い展開となるか。18日のNY株式相場は反落。ゴールドマン・サックスなどの好決算を受けて上昇してスタートしたものの、アップルが来年の採用や投資の縮小を予定しているとブルムバーグが報じたことで売りが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいHSBC(00005)やAIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約120ポイント下回って寄り付くことになる。

 また、ハンセン指数は前日に2.70%高と大幅に反発して引けており、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、いったん利益を確定する動きも広がりそうだ。

 一方、中国では住宅購入者が未完成住宅のローン返済を拒否する動きが拡大し、不動産業界や金融業界への影響が警戒されている。ただ、中国当局は購入者に対し返済期限の延長を認めるほか、信用スコアに影響が及ぶことのないよう対策を検討していると伝わっており、問題解決への期待感が相場の支えとなりそうだ。
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